■今日のつまらない無駄話(導入)
100年に一度のパンデミックが猛威を振るい、はや数年。
ボクらはあちらこちらで新型コロナウィルスの脅威に振り回されています。
「ふはははは、免疫力が落ちた不健康な現代人よ。我々の感染力で更に苦しむがいぃ~!」
とでも言いながら、我々人類をあざ笑っているのでしょうか。
「うっせえ、うっせえ、うっせえわ! アナタが思うより健康です!!!」
(Ado風)
ヽ(# ゚Д゚) ノ ムキー!!
目に見えない敵(ウィルス)との戦いは続きそうですねぇ…。
さて!
本日は、もっともっと恐ろしい目に見えない敵と戦う、男前軍団が大活躍するおすすめスリラー・アクション作品のご紹介です!
『プレデター』
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:モンスター・パニックアクション
■放映時間:1時間47分
■発表年度:1987年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ジョン・マクティアナン
■脚本作家:
-ジム・トーマス
-ジョン・トーマス
■興行収入:約82億円
アラン・ダッチ・シェイファー少佐役
アーノルド・シュワルツェネッガー
(当時:40歳)
ジョージ・ディロン役
カール・ウェザース
(当時:39歳)
ビリー・ソール役
ソニー・ランダム
(当時:46歳)
マック・エリオット役
ビル・デューク
(当時:44歳)
ブレイン・クーパー役
ジェシー・ベンチュラ
(当時:36歳)
ホルヘ・ポンチョ・ラミレス役
リチャード・チャベス
(当時:36歳)
リック・ホーキンス役
シェーン・ブラック
(当時:26歳)
アンナ・ゴンザルベス役
エルピディア・カリロ
(当時:26歳)
プレデター役
ケヴィン・ピーター・ホール
(当時:32歳)
主人公率いる特別部隊は、捕虜となった仲間を救出する作戦に当たっていた。
任務完了後、帰路のジャングルで正体不明の敵に襲われ始める。
混乱の中、抵抗を続けるも成す術なく、次々と犠牲者が増えていく。
【ちょっと感想】
男節炸裂!
あのシュワちゃんのたくましい腕…(´Д`)アァァ
分かりやすい設定で多くの人に楽しんでもらえると思います。
「プレデター」という存在を世界中に認知させたシリーズ第一弾にして最高傑作を是非!
追伸:
「血が出るなら、殺せるはずだ。」
あの、血も涙もない連中はどうすればいいんでしょうか…?
【映画】『プレデター』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)
今回は、「アーノルド・シュワルツェネッガー」主演作品『プレデター』のご紹介です。
当時、映画スターの名を欲しいままにしていた通称シュワちゃん、彼の男節が炸裂するたくましいアクション映画作品でした。
「見えない敵に襲われる」というシンプルな設定ながら、とても楽しめる作品です。
一般的には「捕食者」や「天敵」を意味するプレデター(Predator)ですが、本作の影響によりこの醜悪な怪物としての認知が一般的になりました。
そんな本作において、面白さの秘訣をあげるとすれば、ずばり「エンディングまでの過程が丁寧に、だんだんと描かれていた」ということです。
*今回の考察も、どちらかというと、抽象的で感覚的な内容となりますので、ご容赦下さい。
本作は、高度な科学力を持った地球外生命体(プレデター)が人間を狩りに地球へやって来るという設定でした。
「プレデターは透明になれて、しかも遠方から攻撃できる」という、ほぼ無敵に近い存在です。
まず、この「見えない敵」や「無敵(チート)過ぎる敵」を起用すると、「どうやって勝つの?」という情報価値(気になる部分)が発生します。
ここで、見誤ってはいけないのは、情報価値(気になる部分)のポイントで、多くの視聴率が気になるのは、「どっちが勝つの?」ではなく「どうやって勝つの?」という部分です。
正直、最後はどうせ主人公が勝つと分かってるので、「結末はどうなる?」の部分にそこまで多くの情報価値はありません。
別の例をあげると、
「殺人事件が起きました!犯人は誰だ?」という推理ミステリーと同様、最終的に解決するのは分かっているので、その過程の推理や予想を楽しむ感じです。
本作『プレデター』は、そのゴールに至るまでの過程がとても丁寧で分かりやすかったのが秀逸でした。
重要なポイントとしては、大きく分けて2つで、
・だんだんと段階を追っていく。
・ひとつひとつがきちんと腑に落ちる(分かりやすくて納得できる)
例えば、
・霊感の強いビリー隊員が何か怪しい気配を感じ取る。
→チームに不穏な空気(敵がいると気づかせる)。
・主人公が部下の痕跡を見て「ゲリラな銃と無線を奪うはずだ!」と言う。
→自分達が想定している敵の行動でないことを察する。
・捕虜の女が「森が襲ってきた」と漏らす。
→異質な存在をほのめかす+敵は襲うときだけ少し存在が見えることが分かる。
・追い詰められた主人公が、逃げる過程で偶然、泥まみれになってしまう。
→相手の弱点に気付く(泥をかぶると見えない。)
最初は正体不明で、訳の分からない状況から、これらの展開を経て、だんだんと敵の正体に気付き、勝利(解決)に近づいていくことで、面白さが生まれ、没頭していくことが出来ます。
これが逆に、
・敵は最強無敵でどんな攻撃も通じないし、正体も見えない。
・でも、その力を上回る助っ人が登場し逆転勝利。
「無敵の相手を倒す」という点では同じですが、これだと、あまりにも振り幅が大きすぎる上に、無理やりすぎて全然おもしろくなりません。
なので、本作のように、徐々に段階を追って、丁寧に視聴者に寄り添った展開が必要です。
加えて、本作が更に秀逸だったのは、「敵を倒す(ゴール)までの道のりにおいて、視聴者レベルでのヒントを用意していた」という点です。
要は、「主人公たちは知らないが、視聴者だけが気づいているヒントの演出があった」ということです。
例えば、
・「敵(プレデター)はサーモグラフィーを使って、温度で相手を認識している!注意して!」
(後に、「泥をかぶって温度が消えたら見えない」という展開に納得感が増す。)
・「今、敵(プレデター)は木の上にいる!あぁ~、早く気付いて!」
・その他(「こんな見た目をしてるんだぁ」「目的は人間の狩り、娯楽なのかぁ」など)
これら、主人公たちは知りえない情報を視聴者だけに見せることにより、ある種の「優越感」を感じられると共に、より深い状況を理解できるので、「没頭感」が生まれやすい性質があります。
(当然、明かす内容も分かりやすく納得のいくものでないといけません。)
また、主人公率いる救出部隊は、百戦錬磨のエリートであるにも関わらず、地球レベルでは考えられない敵の襲撃には、さすがに混乱し、仲間割れや狂気を見せるシーンなど、細部にわたり丁寧な描写だったことも、素晴らしかったポイントでした。
(「本当にマジでヤバいピンチだ!」ってことを、肌感レベルで伝える技法です。)
以上、『プレデター』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
「気になる」ポイントは「結果」ではなく「過程」も重要!
コメント