【今日のつまらない無駄話】
先日、連休を利用して関西パワースポット巡り旅行に行って来ました。
なんでも、奈良にそれはそれは大層な金運を授けて下さる神社があるとのこと。
そこでご祈祷をすると、宝くじが当たるんだとか!
即座に計画に組み込みました。
旅行の時はいつもコンパクトで便利なトラベルウォレットにお金やクレカのみを入れて旅立つので、丁度よい機会と、この旅行期間中いつもお世話になっている財布をクリーニングに預けた訳です。
そして、いざ旅行の日となり重大な過ちに気付いたのです。
それは、そこの神社でご祈祷をするには、普段使っている財布を手に祈祷する必要があるとのこと。
「え…。今、財布クリーニング中で手元にないんですけど…」
仕方なく、その神社にお参りに行くのも、宝くじを買うのも見送り涙を降らせました…。
さて!
本日はそんな「宝くじ」を巡るおすすめラブロマンス作品のご紹介です!
『あなたに降る夢』
■メディア:映画フィルム
■ジャンル:ラブロマンス
■放映時間:1時間41分
■発表年度:1994年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:アンドリュー・バーグマン
■脚本作家:ジェーン・アンダーソン
■興行収入:約56億円
チャーリー・ラング
演:ニコラス・ケイジ
(当時:30歳)
イボンヌ・ビアシ
演:ブリジット・フォンダ
(当時:30歳)
ミュリエル・ラング
演:ロージー・ペレス
(当時:30歳)
ボー・ウィリアムズ
演:ウェンデル・ピアース
(当時:31歳)
エディ・ビアジ
演:スタンリー・トゥッチ
(当時:34歳)
ジャック・グロス
演:シーモア・カッセル
(当時:59歳)
C・ヴァーノン・ヘイル
演:リチャード・ジェンキンス
(当時:47歳)
エンジェル・デュプリー
演:アイザック・ヘイズ
(当時:52歳)
主人公は正義感が強く優しい既婚の警察官。
ある日、レストランで健気に働くウエイトレスの女性に恋をする。
主人公はウエイトレスに「チップ代わりに宝くじが当たったら当選金の半額を君に渡す」と約束するが、その宝くじは見事当選してしまう。
しかし、当選金を独り占めしたい主人公の妻はその約束に大反対。
お金と愛を巡った葛藤の恋愛ドラマ。
【ちょっと感想】
アクションやサスペンスのイメージが強いニコラス・ケイジの隠れた恋愛名作です。
若かりし頃のブリジット・フォンダ(ヒロイン)のカワイイことカワイイこと。
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の彼女も素敵でしたが、やはりこういった役どころの方がハマり役と感じます。
そして、ロージー・ペレス(妻役)の悪役ぶりが大変素晴らしい、本当に憎たらしいからこそ引き込まれました。
(声優がまさかの久本雅美さんだったとは。笑)
実話が元になったハートフルなラブロマンスサクセスストーリーを是非!
追伸:将来宝くじの当選金額の半分をあげるのでこのブログを拡散して人気ブログにして下さい。
【映画】『あなたに降る夢』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回ご紹介するのは、ニコラス・ケイジとブリジット・フォンダ主演のロマンスドラマ『あなたに降る夢』です。
おそよ30年前に発表された作品ながら、主人公チャーリーの真っ直ぐさや、イボンヌの可愛らしさに心を打たれる作品でした。
本作や分かりやすいキャラクター描写と比較技法が上手く活用されており、老若男女に入り込みやすい設定が印象的でした。
正反対の性格である主人公夫婦設定なので「凸凹コンビの理論」もバッチリ生きています。
さて、そんな中でも負けじと光っていたのは「ヒール(悪役)」の存在です。
主人公チャーリーの妻である強欲なミュリエル、ヒロインの元夫で身勝手なエディ。
この二人の憎たらしさは天下一品でした。
今回はこの二人を取り上げ「効果的なヒール(悪役)の作り方」についての復習+深堀考察とさせていただきます。
以前、『アイシールド21』という作品を取り上げ、同様の考察をさせていただきました。
ひと言で言うと「その悪役が何を犯したかじゃなくてどういう性格かが大事」といった内容です。
『アイシールド21』に出て来る「金剛阿含」は生意気で横柄な高校生という設定で読者の怒り感情を彷彿とさせていました。
で、本作で言うと、まずミュリエルは「勘違い」が目覚ましかったです。
客観的に見て明らかに私利私欲で強欲傲慢な振る舞いを見せるミュリエルですが、本人はそれに悪びれる様子は皆無。
これを見た視聴者は「何てヤツだ!お前は本当に酷いことをしてるんだぞ!」と怒りが沸き上がります。
これは「悪いことをしているのは分かってるが開き直る」ではなく、「そもそも自分の最低な言動に自覚がない」という意味合いから、キーワードは「勘違い」です。
一般社会で多くのナルシストが嫌われるのもこの原理です。
本人が自覚してるカッコよさと、周囲から見たカッコよさが比例していない時に悪いギャップが生まれ、「アナタは間違ってる。調子に乗ってる。過ちを認めさせたい」という心理と同義となります。
そして、ヒロインの元夫であるエディは逆に「開き直り」が目覚ましかったです。
ヒロインをカード破損させた上に、せっかく手に入れた宝くじのお金まで無心します。
自身が悪かったということを認めておきながら、本来であれば殴られてもおかしくない相手に対してお金を求める愚行。
ある程度は罪の意識はあるのでしょうが、極めて薄く全く反省していない「開き直り」により、視聴者の怒りを買っていました。
最終的には法廷の場でも主人公たちは敗訴しますが、それでも視聴者が憎んでいるのは勝訴したはずのヒールたちです。
以上のことから、やはり効果的な悪役をデザインするにはマインドの描き方が大事であり、「身の程知らず」「自分勝手」「横柄」「開き直り」などのキーワードがより効果を発揮すると言えそうです。
補足ですが、正直この仕組みを殺人鬼等に転用するのは少し難しいので、本当に憎い殺人鬼を描くとしたら、
・罪のない人を殺しておいて「私は神の啓示を受け使命を果たした」という勘違いをデザイン。
・殺された遺族は見てられないほどの悲壮にくれているが、犯人はヘラヘラとしている。
・訴訟された際に「冤罪はよくない!」といってガチでとぼける。
等が望ましいと思います。
以上、『あなたに降る夢』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
悪役をデザインするには「勘違い」や「開き直り」が効果的!
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