【面白い物語.15】映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』

■今日のつまらない無駄話(導入)
つい先日、応募していた小説新人賞の一次審査に通過していました!
ヤッタァー!\(`∇\)(/`∇)/ヤッタァー!

このままの勢いで大賞受賞、そして書籍デビュー、
夢の印税生活を実現し、エンド・オブ・サラリーマン生活としてみせます!
٩( ‘ω’ )و ♬*゜

さて!
本日はもっと壮大なものが終わってしまいそうな、おすすめスペクタクル・アクション作品のご紹介です!

『エンド・オブ・ホワイトハウス』

映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』
【基本情報】

■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:テロリズム・アクション
■放映時間:2時間
■発表年度:2013年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:アントワーン・フークア
■脚本作家:

・クレイトン・ローテンベルガー
・カトリン・ベネディクト
■興行収入:約133億円

『エンド・オブ・ホワイトハウス』マイク・バニング役(ジェラルド・バトラー)

マイク・バニング役
ジェラルド・バトラー
(当時:44歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』ジャミン・アッシャー役(アーロン・エッカート)

ベジャミン・アッシャー役
アーロン・エッカート
(当時:45歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』リン・ジェイコブス役(アンジェラ・バセット)

リン・ジェイコブス役
アンジェラ・バセット
(当時:55歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』アラン・トランブル役(モーガン・フリーマン)

アラン・トランブル役
モーガン・フリーマン
(当時:76歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』エドワード・クレッグ役(ロバート・フォスター)

エドワード・クレッグ役
ロバート・フォスター
(当時:72歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』ルース・マクミラン役(メリッサ・レオ)

ルース・マクミラン役
メリッサ・レオ
(当時:53歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』マーガレット・アッシャー役(アシュレイ・ジャッド)

マーガレット・アッシャー役
アシュレイ・ジャッド
(当時:45歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』コナー・アッシャー役(フィンリー・ジェイコブセン)

コナー・アッシャー役
フィンリー・ジェイコブセン
(当時:11歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』カン・ユンサク役(リック・ユーン)

カン・ユンサク役
リック・ユーン
(当時:42歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』デイヴ・フォーブス役(ディラン・マクダーモット)

デイヴ・フォーブス役
ディラン・マクダーモット
(当時:52歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』ローマ大統領警護隊長役(コール・ハウザー)

ローマ大統領警護隊長役
コール・ハウザー
(当時:38歳)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』リア・バニング役(ラダ・ミッチェル)

リア・バニング役
ラダ・ミッチェル
(当時:40歳)

【ざっくりあらすじ】

突如、ホワイトハウス(大統領宅)が北朝鮮テロリストに占拠されてしまう。
犯人たちはアメリカ大統領と他複数の官僚が人質にし、極秘のシステムコードを要求する。


腕利きシークレットサービスである主人公は、ある事故がきっかけで現場を離れていたが、
知らせを聞き、大統領救出のため、たった一人で現場へ突入する。

みやごん

【ちょっと感想】
よくあるフォーマット主義の雑な作品かと思いきや、ちゃんと面白かったです!
王道な設定ですが、壮大なスペクタクル感があり、小難しい知識が無くても楽しめます。
シリアスでカッコいいテロリズム撃退ものを楽しみたい方は是非!

追伸:「俺が会社に入社して最初に習ったのは、電話機の操作方法と客への謝り方だ」

【映画】『エンド・オブ・ホワイトハウス』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)

今回ご紹介するのは、アメリカン・デザスター(災害)ムービーの『エンド・オブ・ホワイトハウス』です。
「テロリストがホワイトハウスを占拠し、ひとりの英雄が要人の救出に向かう」といった、プロット(脚本)としてはやはり王道な展開でしたが、壮観な映像が目を引き、壮大な作りだったと思います。

アーロン・エッカートの大統領ぶり、ジェラルド・バトラーの男前ぶりなど、はまり役キャストも勢ぞろいで、入り込みやすい作品だと思います。

さて、申し上げたように、映像作品として、あれこれ面白さの秘訣が込められている作品ですが、ストーリー論としては、「緊張感の作り方」について、解説、考察させていただきたいと思います。

基本的なことですが、物語には一定の「緊張感」が必要です。
ただただ、平和なシーンが映像として流れるだけでは、ストーリーとしては面白みがありません。
(雄大な草原に美女が一人、風になびかれるだけの2時間では厳しいものがあります。)

そこで、ある程度の「どんちゃん騒ぎ」が必要なのですが、そもそも、本作のような、いわゆる「テロリストもの」だったり「デザスター(災害)もの」には、もともと緊迫感を作りやすい性質があります。
端的に言うと、「いつ誰が死ぬか分からない」という緊張感です。
(「ゾンビもの」と同じ機能効果です。)

いつ、どこからテロリストが現れて、銃弾が飛んできて、仲間が死亡するか分からないといった緊迫感が常にあります。
しかし、一点、気を付けなければいけない部分があります。
それは、「誰が死んでも緊張感が生まれる訳じゃない」ということです。

例えば、魔王を倒すべく旅をする勇者一行の中で、いつも仲間を守ってくれる勝気な美人ヒロイン剣士が死んでしまったら一大事ですが、名前もつかないような通行人Aが死亡しても、大した出来事ではありません。
緊張感を生むためには、それなりに物語に深く絡んで、キャラクターが立っている主要人物を死なす必要がありますが、かといって、色々な事情があり、そう簡単に主要人物を死なすことも難しいです。
(主に制作側都合であることが多いですが。)

本作で言うと、緊張感を生むためといって、いきなり主人公や大統領を死なせてしまっては、そもそも物語が終わってしまうからです。
しかし、もったいぶって、誰も死なさないと、「どうせ最後はみんな助かるし、誰も死なないんでしょ~?」といった惰性感が蔓延してしまいます。

では、どうするのがいいか。
ここが、本作の秀逸は部分だったのですが、シンプルな話、「ちょうどいい登場人物を死なす」のが効果的です。
(ちょっとハードな言い方ですが。笑)

本作で言うと、韓国の首相や、ホワイトハウスの要人たちが、それに当たりました。

ストリートの前半、テロリストたちにより、大統領を含め、多くの要人たちが捕まり人質となりました。
この時、観てる人たちの多くは、僅かながらでも「みんな助かってほしい!」と思ったはずです。
しかし、韓国の首相は早々に殺され、緊急対策本部の作戦が失敗した時には、代償として副大統領が公開処刑されます。
特に重要なセリフや、感情移入が設計された登場人物たちではありませんが、次々と死んで行く人たちを見て、手に汗握る緊迫感が生まれていたと思います。

何故、特に主要な登場人物ではないにも関わらず、上手いこと緊張感が生まれていたのか。
その理由の一つは、「登場人物たちに高い肩書があったから」です。

テロリストたちに処刑された人たちは、いずれも「要人」つまり、偉い人達です。
つまり、「国にとってめっちゃ大切な人たちが次々と殺されていく!」という状況(理屈)が、自動的に緊張感を生み出していました。
ここが、いわゆる「ちょうどいい登場人物を死なす」という技術が使われていた部分です。
「特段、キャラクターが立っている訳じゃないけど、死んだら物語に対して、それなりの影響がある人物」です。
彼らは「要人」なので、殺されることで、作戦会議室にいる要人たちは、てんてこ舞いになっていました。
緊張感を生むために、必要な犠牲となるべく登場人物たちに「要人」や「肩書」とういオプションをつけたことで、時間を節約しつつ、素晴らしい緊張感を生んでいたことが、本作の秀逸な部分でした。

また、全体を通しての構成も素晴らしいものがありました。
「大統領を助けなければいけないし、犯人の要求も飲めない。さり気なく救出したいけど、救出作戦が失敗したらまた誰かが殺される。躊躇するけど、やらなきゃ始まらない。タイムリミットも迫ってる!」といった行き詰まり感も設計されていますので、
仕方なく断行する作戦中にも「お願い、犯人にバレないで!成功して!」という緊迫感も、また生まれていました。
決して物珍しい演出や展開ではありませんでしたが、この辺りの作りがとても地に足がついて丁寧に仕上がっていたと思います。

以上、『エンド・オブ・ホワイトハウス』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございました!

物語においては「緊張感」を作る必要がある!

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この記事を書いた人

~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~

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