■今日のつまらない無駄話(導入)
「盆休み~・戻ってきてくれ・頼むからぁ~」
みやごん心の一句(さくら友蔵 風)
あぁ、休みが恋しい。
夏休みという学生最大の特権を謳歌する若者たちを横目に、
ボクは今日も辛い仕事に向き合わなければならない悔しさに涙を流しております。
(;д;)ウウウ…。
さて!
本日は太陽までが涙を流してしまうほどの惨状に向き合う、英雄的ソルジャー達が大活躍するおすすめ戦争映画作品のご紹介です!
『ティアーズ・オブ・ザ・サン』
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:ミリタリー・アクション
■放映時間:2時間22分
■発表年度:2003年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:アントワーン・フークア
■脚本作家:
・アレックス・ラスカー
・パトリック・シリロ
■興行収入:約58億円
A・K・ウォーターズ大尉役
ブルース・ウィリス
(当時:48歳)
リーナ・ケンドリックス役
モニカ・ベルッチ
(当時:39歳)
ジェームズ・”レッド”・アトキンズ役
コール・ハウザー
(当時:28歳)
マイケル・”スロー”・スロウェンスキー役
ニック・チンランド
(当時:42歳)
ケリー・レイク役
ジョニー・メスナー
(当時:33歳)
ビル・ロード大佐役
トム・スケリット
(当時:70歳)
民族問題で内戦が激化してしまったナイジェリア、
主人公が率いる特別部隊は現地で医療活動をする女医の救出を命じられる。
救出するのは女医一人の予定だったが、女医本人が、
「村人と一緒じゃないと行かない!」と駄々をこねたことで、作戦は難航を極める。
【ちょっと感想】
この作品はブルース・ウィリスの無駄遣いではありません。
ちゃーんと面白いです!
細かい国情などは少し分かりにくい部分もありますが、戦争ものとして、軍隊ものとして、素晴らしい面白さです。
本初は大ヒットシリーズ作品『ダイ・ハード4.0』の企画として進められていたほどの作品を是非!
追伸:
「余計な案件は避けた方がいい、俺たちの仕事じゃない。でも、これからどうするかは、会社に従います。」
太陽よ、こんな健気なボクらのためにも涙を流してくれるかい…?
【映画】『ティアーズ・オブ・ザ・サン』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)
本日のご紹介は、ナイジェリアの内戦を取り扱った戦争映画である『ティアーズ・オブ・ザ・サン』です。
『ダイ・ハード』シリーズでお馴染みの「ブルース・ウィリス」が主演を務めたサバイバル・ミリタリーアクションでもあります。
正直なところ、昨今、彼が出演する映画は惰性なものが多いですが、本作はしっかりと彼が主演を務め、きちんと仕上がった内容でした!
(ちょっとチクリ。笑)
さて、ヘビーな内容ではあるものの、映画作品として、とても素晴らしい内容でした。
本項では、「戦争ものが物語に及ぼす影響」という点について考察、解説させていただきます。
戦争もの、紛争/内乱もの、軍隊ものなどは、作品によく多用される設定であり、当然のことながら、物語に対していい影響を及ぼします。
その理由としては、「フィクション(作り話)でありながら、ノンフィクション(実際に起こった出来事)の効果を融合できる」という点です。
私たち、はノンフィクションの内容には興味を惹かれがちです。
(「奇跡体験!アンビリバボー」を見だしたら止まらない、あの感じです。)
理由としては単純で「こんなことが実際に起こったんだ!スゲー!」という、引きがあるためです。
もちろん、すごく珍しい事柄だったり、興味を引く面白い内容である必要がありますが、「これが人の手で作れられた話じゃなくて、本当に起こった出来事なんだ!」という引きがあります。
そして、本作のような戦争映画ですが、「作品ストーリー展開はフィクションですが、戦争や紛争はノンフィクションであり、歴史上で実際に起こった出来事」であり、今もどこかで起こっています。
このように「内容は作り話、だけど、設定自体は実際の出来事」という作品群においては、自分たちが経験したことがないことを、知識として見ることが出来ます。
(人には知らないものを知りたい欲があるので。)
もちろん、同じカラクリの作品群は他にも色々とあります。
例えば、
・誘拐事件や殺人事件での警察の捜査手法。
・マフィア組織同士の抗争における裏部隊。
・裁判制度のあれそれ。
・災害時のパニック模様や現地の具体的対応。
・刑務所内のリアルな実態。
などなど、線引きは少し曖昧で、効果の大小は異なりますが、いろいろとあるものです。
特に「戦争」という題材から、その内容は刺激に満ちているので、山場を作りやすく、没入感が生まれ易いです。
・残虐非道な行い。
・露になる人間の狂気。
・生死をさまようほどの飢えと貧困。
それらのリアルな描写を見て、
「昔、本当にこんな惨いことが起こっていたなんて…。」
「今でも世界の何処かではこんなことが起こっているんだ…。」
という気持ちが芽生え、ノンフィクションが持つ「引きの効果」を作り話の中に融合できます。
そして、本作では、はっきりと「強い側」と「弱い側」を作り、強い側が弱い側を追い詰め、虐殺するという構図でした。
無実の弱者が必死に命乞いをする姿を見て、「みんな助かってほしい!」と、見る人の正義感に訴えかけていたことが、更なる没入感を生んでいました。
これらの演出に関しても、やはり戦争という性質上、「無理に作った話じゃなくて、本当にこんな惨いことが起こるのが戦争なんだろうなぁ…」という感じで、ノンフィクションの効果を融合した没頭感を生んでいたと言えます。
以上、『ティアーズ・オブ・ザ・サン』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございました!
「フィクション」の中に「ノンフィクション」を融合することが出来る!
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