【面白い物語.68】映画『ポセイドン』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
「寝たくない~・起きればそこは・月曜日~」
みやごん 心の一句
まぁ…寝なくても月曜はあと数時間で来るんですけどね…。
全く、同じ24時間だっていうのに、月曜日と日曜日って180度違いますよね。
さて!
本日は年越しパーティーを迎える豪華客船が180度ひっくりかえってしまうおすすめデザスター映画のご紹介です!
『ポセイドン』
【基本情報】
■メディア:映画
■ジャンル:船舶デザスター・脱出劇
■放映時間:1時間38分
■発表年度:2006年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ウォルフガング・ペーターゼン
■脚本作家:マーク・プロトセヴィッチ
■原作作家:ポール・ギャリコ
■興行収入:約270億円
ロバート・ラムジー役
演:カート・ラッセル
(当時:55歳)
ジェニファー・ラムジー役
演:エミー・ロッサム
(当時:20歳)
クリスチャン・サンダース役
演:マイク・ヴォーゲル
(当時:27歳)
ディラン・ジョーンズ役
演:ジョシュ・ルーカス
(当時:35歳)
マギー・ジェームズ役
演:ジャシンダ・バレット
(当時:34歳)
コナー・ジェームズ役
演:ジミー・ベネット
(当時:10歳)
ラッキー・ラリー役
演:ケヴィン・ディロン
(当時:41歳)
エレナ・モラレス役
演:ミア・マエストロ
(当時:32歳)
マルコ・バレンタイン役
演:フレディ・ロドリゲス
(当時:31歳)
リチャード・ネルソン役
演:リチャード・ドレイファス
(当時:59歳)
マイケル・ブラッドフォード役
演:アンドレ・ブラウアー
(当時:44歳)
グロリア役
演:ステイシー・ファーガソン
(当時:31歳)
【ざっくりあらすじ】
年越しパーティーが行われる豪華客船が巨大な津波に襲われ転覆してしまう。
ホールに待機する指示がある中、主人公一行は沈没の危機を考え脱出に動く。
火災や浸水など、さまざまな災害に見舞われながら命懸けの脱出を試みる。
【ちょっと感想】
無駄がなく飽きさせない展開の連続でグッドです!
キャラクターや役割にもきちんとバランスがあり「これ誰だっけ?」という視点迷子にならない一作でした。
あの短いウェイターのシーンには、結構な学びがありました。
1972年発表の『ポセイドン・アドベンチャー』という作品のリメイクであり、過去作を超える面白さを誇る本作を是非ご覧ください!
追伸:年収の三倍を貰って脱出したいのは、豪華客船からではなく会社からです。
【映画】『ポセイドン』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は、2006年発表のデザスター(災害)映画『ポセイドン』のご紹介です。
1972年発表の『ポセイドン・アドベンチャー』という作品のリメイクであり、カート・ラッセルが主演を演じました。
さまざまな立場の人間が集まり、火や水、転倒や衝撃物などの危険から逃げ出す脱出劇の構成でした。
本作のような災害ものでは、緊張感のデザインが命ですが、それぞれ秀逸な演出でとても楽しめる作品です。
本項では、以前に投稿した記事の補足的な考察を論じさせていただきます。
以前、『イカゲーム』というNetflix配信の韓国ドラマにおいて、「人が死ぬシーンでは、泣き叫びながら抵抗しながら殺されることでより緊張感が増す」という内容を考察させていただきました。
そこで、本作をお手本に、「殺される人間に背景は必要か?」という部分を考察させていただきます。
結論から言うと、不要です。
本作では、船のウェイターであるマルコ・バレンタイン(演:フレディ・ロドリゲス)のシーンが印象的でした。
高い場所から落ちそうになった際、老人の足に捕まるシーンがありました。
この時、恐怖に顔が歪み、叫び抵抗しながら命乞いをし、最終的には蹴り落されて命を落とします。
とても心にグッとくるシーンです。
しかし、このマルコという登場人物には、そこまで背景が語られませんでした。
死んだら子どもが路頭に迷う訳でもなく、闘病する誰かのために生き残りたいといった切実な理由がありません。
交渉値を釣り上げる強欲が描かれていたり、密航の手伝いをするなどの行動がありましたが、どちらつかずな感じです。
それでもやはり、あの落下死亡シーンにはかなりのインパクトがありました。
つまり、緊張感の演出で登場人物を死亡させる場合、悲鳴などの強い抵抗が描写されれば、深い過去や背景の描写は不要ということです。
かなりコスパのいい演出方法と言えるでしょう。
ただし、そのキャラクターを強い悪役として描いてしまうと、緊張感というよりかは爽快感の方が生まれてしまうので、使い分けは重要になってきます。
逆に、子どもだったり、絶対に死んでほしくない善人をこのパターンに当てはめてしまうと、ダメージが大きすぎたり、過剰描写になってしまうので、注意が必要です。
極端な例ですが、あのシーンに『ドラえもん』に出てくる「しずかちゃん」を当てはめてしまえば、もう見れたものではありません。
そういったキャラクターは、どちらかというと精神的に不遇や不幸の状況に置いてあげて「絶対に助けてあげたい!」「いじめてる連中マジで許せない!」が効率的なキャラクター配置となります。
(例.『シンデレラ』)
これらのの理由から、マルコというキャラクターは、死亡するシーンには打って付け存在だったと考察します。
以上、『ポセイドン』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
「死への抵抗」は緊張感を増し背景のデザインは不要!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
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