【面白い物語.4】映画『スピード2』

■今日のつまらない無駄話(導入)
やっと週末です!
ヾ(≧∇≦*)/ヤッター

が、しかし!
それと同時に、刻一刻と寿命を減らし始めた休み期間。
やがて訪れる魔の年明け繁忙期、脳内で刻まれる死のカウントダウンに対し、既に恐怖絶頂です。
((((゚Д゚))))ダレカタスケテ…。

どうせ、どうせ、この休み期間も信じられないスピードで過ぎ去るのでしょうね…。

さて!
本日も前回に続き、とんでもない「スピード」感とが凄まじい、おすすめ映画作品のご紹介です!

『スピード2』

映画『スピード2』
【基本情報】

■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:シージャック・アクション
■放映時間:2時間6分
■発表年度:1997年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ヤン・デ・ボン
■脚本作家:

ランダル・マコーミック
ジェフ・ナサンソン
■興行収入:約215億円

『スピード2』アレックス役(ジェイソン・パトリック)

アレックス役
ジェイソン・パトリック

(当時:31歳)

『スピード2』アニー役(サンドラ・ブロック)

アニー役
サンドラ・ブロック

(当時:33歳)

『スピード2』ガイガー役(ウィレム・デフォー)

ガイガー役
ウィレム・デフォー

(当時:42歳)

『スピード2』ドリュー役(クリスティーン・ファーキンス)

ドリュー役
クリスティーン・ファーキンス

(当時:14歳)

【ざっくりあらすじ】

バカンスを豪華客船で過ごす主人公とヒロイン。

そこにシージャックが発生し、船内は大パニックとなる。


主人公は犯人を追うが、船内を熟知する犯人に対し悪戦苦闘となる。

みやごん

【ちょっと感想】
主演男優さんは変わりましたが、ちゃんと面白かったです!
難聴の少女含め、脇役にも血が通った演出がされていたので総じて温度が伝わってきました。
全体的にちゃんと作り込まれ、飽きさせない展開です。
やっぱ悪役俳優(ウィレム・デフォー)さんの画力がすごい。笑
個人的には前作で出てきた黒人エキストラとその演出がエモエモでした。
続編ならではの遊び心が散りばめられた名作を是非♪

追伸:あの…「危険な状況下で芽生えた恋」どころか、”恋”そのものが芽生えないんですけど…。

【映画】『スピード2』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)

前作に引き続き、スペクタクル感が満載の仕上がりでとても面白い作品でした!
どうやら、現地米国では、「ゴールデンラズベリー賞」を受賞してしまった模様ですが、一見の価値ありの名作だと思います。
(「ゴールデンラズベリー賞」とは、「最低」の映画を選んで表彰する、通称:ラジー賞。)

早速ですが、本作が面白かった秘訣について、迫ってまいります。
前作の続編として、監督も同じ「ヤン・デ・ボン」だったこともあり、やはり、その面白さの秘訣は「シンプル」かつ「大衆の目線を意識したエンターテインメント性の高い作り」だと考察します。

で、実は、この作風においては、この「シンプル」というのが、かなり重要な意味を持ってきますので、その辺りを解説していきます。

本作の設定は、いわゆる「シージャックもの」でした。
つまり、「海の上を走る船舶などが、テロリストなどによって占拠される」という設定です。

恐らく、「シージャックもの」の映画で、世界的に有名なヒット作は本作くらいではないでしょうか。
実を言うと、「シージャックもの」は、大衆向けの作品にするのには少し難しい部分があります。

理由としては、色々あって、
◆視聴者の多くは船舶の専門知識がないため、描かれる状況に入り込みにくい。
(「船長大変です!●●機能がダウンしてます!」というピンチを描いても、「え?何それ?●●ってなんの機能?それって相当ヤバいことなの?」)
◆船舶の知識などを無理に説明しようとすると、不自然な会話が増えたり、ダラダラと冗漫になったりする。
◆船を占領するのは、基本素人じゃ無理なので、軍人や傭兵などが犯人となり、専門家同士の分かりづらい戦いになりがち。
◆大型の船を占領するような大それた犯罪をするには、それ相応の動機が必要で、視聴者にとっては感情移入できにくい内容になりがち(複雑な政治背景など)。
◆大型船舶を一人で占領するのは基本無理なので、犯人グループとして登場人物が多くなり、無駄な登場人物が増えがち。
(小さい船で基本ジャックは起こらないし、あったとしても、規模が小さくなりがちで、誘拐ものの性質が強くなる。)

などなど。
どうしても、自然に作っても、複雑になりがりな特徴があります。

しかし、本作はその辺りが秀逸に計算されていました。
素晴らしく視聴者目線で、エンタメ性に特化した設計が施されています。

特に、犯人役の設計が素晴らしかったです!
・犯人が船の設計者なので、一人でジャック出来た。
(「こいつをやっつけろ!」の意識を一人に集中できる。)
・犯人が船の設計者なので、「これは本当にマジでヤバい敵じゃん!」というピンチの自動演出。
・ガイガー役(ウィレム・デフォー)の顔力が凄まじい。
(これはもう理屈じゃなくて、「コイツ絶対マジでヤバい奴!」を演出できていた。)
・犯人の動機が人間らしい復讐心。
(「なるほど、そういう理由かぁ~。怒るのも無理ないよねぇ~」)
・犯人は末期の病なので捨て身、何するか分からない、マジでヤバい!

他にも、
・大型船舶が陸に突進するというスペクタクル感。
・恥を捨てて服を脱ぐという分かりやすいパニック感。
などなど、総じて、素晴らしいセンスでした。

もちろん、プロット(脚本)だけの力だけではなく、映画としての総合的な力で、その魅力が最大限に発揮された良作だったということが言えるでしょう。

以上、映画『スピード2』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございました!

ハンディな設定を乗り越えた素晴らしい「シンプル」が秀逸だった!

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この記事を書いた人

~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~

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