【面白い物語.5】映画『ラッシュアワー』

■今日のつまらない無駄話(導入)
お盆休みを間近に控えた土曜日の夜、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

かく言う私めも、夏休みを取得して優雅な国内プチ旅行を計画しておりますが、やはり繁忙期、旅費がかさばってしまいますねぇ。
( ˘•ω•˘ )

現地では大渋滞に巻き込まれ、新型コロナウィルスへの感染リスクも高まることを考えると、断念せざるを得ないのかと絶望の真っ最中です。
(꒪ཫ꒪; )
(大阪のガールズバーで出会った、チャイナドレスのHちゃんに会いに行こうとしたのに…)

さて!
本日は、とある大渋滞の中で巻き起こった誘拐事件を起点とする、おすすめ映画のご紹介です!

『ラッシュアワー』

映画『ラッシュアワー』
https://www.youtube.com/watch?v=8958R2hA0wg
【基本情報】

■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:コメディ・ポリスアクション
■放映時間:1時間37分
■発表年度:1998年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ブレット・ラトナー
■脚本作家:

ジム・コーフ
・ロス・ラマンナ
■興行収入:約190億円

『ラッシュアワー』リー役(ジャッキー・チェン)

リー役
ジャッキー・チェン

(当時:44歳)

『ラッシュアワー』ジェームズ・カーター役(クリス・タッカー)

ジェームズ・カーター役
クリス・タッカー

(当時:27歳)

『ラッシュアワー』スー・ヤン役(ジュリア・スー)

スー・ヤン役
ジュリア・スー

(当時:12歳)

『ラッシュアワー』ハン役(ツィ・マー)

ハン役
ツィ・マー

(当時:36歳)

『ラッシュアワー』トーマス・グリフィン役(トム・ウィルキンソン)

トーマス・グリフィン役
トム・ウィルキンソン

(当時:50歳)

『ラッシュアワー』ジョンソン役(エリザベス・ペーニャ)

ジョンソン役
エリザベス・ペーニャ

(当時:39歳)

『ラッシュアワー』ディール役(フィリップ・ベイカー・ホール)

ディール役
フィリップ・ベイカー・ホール

(当時:67歳)

『ラッシュアワー』サン役(ケン・レオン)

サン役
ケン・レオン

(当時:28歳)

『ラッシュアワー』ラス役(マーク・ロルストン)

ラス役
マーク・ロルストン

(当時:42歳)

【ざっくりあらすじ】

中国領事(偉い人)の娘が誘拐されてしまい、大規模な捜査が始まるが、
ひょんなことから、二人の刑事がペアで捜査に参加することになる。


立場も性格も正反対な二人だったが、次第にお互いを理解しつつ少女の捜索に当たる。


身代金目的と思われた誘拐事件だったが、犯人グループには恨みを伴った別の目的があった。

みやごん

【ちょっと感想】
すごく面白くて、大好きな映画です!
やっぱり主演二人のキャラクター力が抜群、特にクリス!
彼のコメディ力は群を抜いてる感じがあります。
悪党が少女を憂い、渋々と協力しまうシーンがマジでエモです!
ジャッキー映画の新ヒットシリーズとなった第一弾を是非!

追伸:
「War, huh, yeah What is it good for Absolutely nothing.」
( ↑ なんとも社畜の心に刺さる歌詞だなぁ…。)

【映画】『ラッシュアワー』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)

今回のご紹介は、90年代の話題作、『ラッシュアワー』です。
当時からNo.1の香港アクション映画スターであった「ジャッキー・チェン」と、新進気鋭のコメディ俳優「クリス・タッカー」の競演作でもあります。

二人の持つ素質と、作り込まれたキャラクターがベストマッチでした。
コメディタッチ満載でバランスの取れたエンターテインメント性の高い作品です。

本作は、「偉い人の家族が誘拐される」「事件解決のために、正反対の二人がタッグを組み、友情を育みながら捜査にあたる」といった、鉄板中の鉄板の展開です。
「凸凹コンビもの」というものも、刑事ものや、恋愛ものでよく多用される一般的な物語技法で、決して珍しくありません。
しかし、多くの「ありきたり」が内包されているにも関わらず、頭ひとつ抜けて面白い作品に仕上がっていました。
その理由はずばり「魅力的なキャラクター(登場人物の力)」と考察します。

「凸凹コンビものの物語的効果」や「コメディ要素が物語に及ぼす効果」などは、少し話が長くなるので、今回は、ストリート術の超基本である「登場人物の魅力」について基本的な部分を解説、考察させていただきます。

先ほど伝えた通り、物語の内容や設定、展開などは、どこにでもありふれたものばかりです。
大きく違ったのは、「登場人物(キャラクター)が、人間的な魅力にあふれていたこと」でした。

例え話をすると、
「自分にとって興味のないオジさんが語る国際政治の今後と危惧」といった記事は1分でも読むのが苦痛に感じますが、
「自分が大好きなアイドルが自撮り写真と共に綴る”今日はカレーを食べましたー!”」であれば、数十分、何度でも、繰り返し読み返します。
記事の内容としては、明らかに前者の方が質が高く、中身も濃いはずですが、「面白さ」という側面において、生まれる結果は正反対です。
その要因はズバリ「何が書かれているか」ではなく「誰が書いたか」です。

もちろん、物語においても、このことはイコールであり、本作がそれを証明していました。
「どんな事件が起きたか」ではなく「誰がいるか(するか)」が重要だということです。

特に、黒人のカーター刑事(クリス・タッカー)の憎めないキャラクター力や、コメディ力は大変優秀だったと思います。
当然のことながら、「どんなキャラクターが好かれるか」「その視聴者にとって、どんな人物が魅力的に感じるか」は大きく好みの分かれる部分であり、定義や作り方は様々です。
しかし、ひとつの物語や展開を作る上では、それが全く同じものでも、語り手(登場人物)によって、その価値や面白さはが大きく違ってくることだけは、確かなことです。
「どうすれば魅力的な登場人物になるのか」は、またおいおい語らせていただきます。

以上、『ラッシュアワー』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございました!

「何が起きたか」ではなく「誰がいたか」が重要!

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この記事を書いた人

~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~

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