【面白い物語.93】映画『バイオハザードIII』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
少し前、「自己責任おじさん」という言葉が流行りましたね。
が、しかし!
それは明らかに間違いです。
だって、人間みな、自分だけの責任でそもそも生きれないじゃないですか。
今日食べたご飯は自分で作ったものじゃありません、農家の方々の力です。
今いじってるパソコンはボクらが開発したものじゃありません、エンジニアの方の力です。
私たちが生まれて来たのは、自分だけの力じゃありません、ご両親やご先祖様のお陰です。
そうです、我々はみんな助け合って生きているんです、自己責任なんかじゃありません。
だ・か・ら!
誰かボクを助けるために3億円くれよ!!!
(屮゚Д゚)屮 ヨコセェェェェェェ!!!
さて!
本日は終末世界に生き残った人類が助け合いながら、安息の地を求めて旅をするおすすめサバイバル・アクションの映画のご紹介です!
『バイオハザードIII』
【基本情報】
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:サバイバル・アクション
■放映時間:1時間34分
■発表年度:2007年
■製作の国:アメリカ、イギリス、ドイツ
■映像監督:ラッセル・マルケイ
■脚本作家:ポール・W・S・アンダーソン
■興行収入:216億円
アリス・アバーナシー役
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
(当時:32歳)
カルロス・オリヴェイラ役
演:オデッド・フェール
(当時:37歳)
ロイド・ジェファーソン・ウェイド(L.J.)役
演:マイク・エップス
(当時:37歳)
クレア・レッドフィールド役
演:アリ・ラーター
(当時:31歳)
チェイス・マラヴォイ役
演:リンデン・アシュビー
(当時:47歳)
マイケル(マイキー)・ファーバー役
演:クリストファー・イーガン
(当時:23歳)
オットー・ワレンスキー役
演:ジョー・ハースリー
(当時:28歳)
サミュエル・アイザックス博士役
演:イアン・グレン
(当時:46歳)
アルバート・ウェスカー役
演:ジェイソン・オマラ
(当時:35歳)
ホワイト・クイーン役
演:マデリン・キャロル
(当時:11歳)
アレクサンダー・スレイター役
演:マシュー・マースデン
(当時:34歳)
【ざっくりあらすじ】
ついに、全世界にウィルスが広まり、荒廃となった地上。
わずかに生き残った安息の地を求め旅を続けていた。
しかし、日に日に仲間が減っていき、ついに食料も底をついてしまう。
最後の望みを賭け、危険地帯と言われるラスベガスへ進行を迫られる。
【ちょっと感想】
引き続き、安定の面白さが続きます。
バランスの良い緩急があり、とても面白いです。
カラスゾンビとは、またセンスのいいこと!
そして、カルロス、男前すぎです、カッコ良すぎです><
これまでの「暗闇」というセオリーを打破した「日中砂漠のゾンビ」という新しい境地を是非ご覧ください!
追伸:
お願いです、どうか、ミラ様を無駄遣いしないで…。
お願いです、お願いです、お願いですから、一人ボクに下さい…。
【映画】『バイオハザードIII』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は、世界的大ヒットのゾンビ映画シリーズ第3弾『バイオハザードIII』のご紹介です。
2002年の『バイオハザード』、2004年の『バイオハザードII アポカリプス』からの続編であり、大きく様変わりした作風でした。
まず、感想でも触れた通り、ホラーものやゾンビものは、暗闇での攻防戦がセオリーですが、本作はその全く逆を行く「日中の砂漠」が舞台でした。
これまでとは一線を画す新しいものを作りたいという制作陣営の素晴らしい挑戦が反映された作品です。
また、前作と同様、「空間の成長」は起用されていたものの、感染の広がりはすでに安定化していて、エスカレートする過程は描かれておらず、「危険な高揚感」はデザインされていませんでした。
その代わり、動きの素早い「スーパー・アンデッド」や「アンデッド・カラス」「超能力を手に入れたアリス」など、新しい要素が盛り込まれており、別の角度から成長や進化が描かれていました。
さて、ストーリーが進化、展開する上で、必要に応じた進化や変遷を遂げる本シリーズですが、もうひとつ、前作までとは大きな違いがあります。
主人公アリス(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)の仲間構成です。
1では、「アンブレラ社特殊部隊」という精鋭傭兵部隊が主なメンバー構成でした。
2では、腕利き警官である「ジル・バレンタイン」が相棒として働き、カルロス(演:オデッド・フェール)率いるU.B.C.S.(アンブレラ・バイオハザード対策部隊)が強力な戦力として同行していました。
しかし、3ではクレア・レッドフィールド(演:アリ・ラーター)やカルロスが同行しているものの、生き残りのメンバーのほとんどは戦闘素人です。
アリスたちは当然、彼ら彼女らも守らなければなりませんが、無残にも、多くがやられて行ってしまいます。
本作では、アリスはとても強くなりすぎていて、無敵感がありました。
彼女一人では、どんな輩でもゾンビでも、あっという間に倒してしまい、緊迫感やピンチが生まれにくいです。
しかし、アリスに「守るべきもの」という弱点を与えることで、その無敵感を激減することが出来ます。
事実、アリス自体はバッタバッタとゾンビを倒していきますが、その横では、どんどんと仲間がゾンビの餌食になっていきます。
これが、「主人公は勝っているけど、部分的には負けている」という、特殊な状況を生み出し、演出してくれます。
1や2のメンバーと比較し、3では素人の人数が圧倒的に増えていたので、的も大きく設計されていました。
つまり、主人公本人が無敵すぎるなら、主人公の外側に弱点を作ることで、物語の惰性を防ぐことが出来るという内容です。
平たく言うと、主人公にとっての「足手まとい」を配置していたということでした。
だんだんと死亡していく仲間のシーン事態が強い刺激と緊張感を生むので、その効果は一石二鳥と言えます。
無論、そもそも無敵すぎない主人公を作れば解決する話ですが、本作はシリーズ構成であり、物語が進むにつれてある程度の成長と進化が必要ですし、カッコイイ主人公を描く場合は、やっぱりある程度は強くないといけないので、この手法はとても有効性が高いとも言えるでしょう。
以上、『バイオハザードIII』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
無敵すぎる主人公には外部に弱点を作ることが効果的!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
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