【面白い物語.101】映画『キス・オブ・ザ・ドラゴン』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
お久です!
いろいろ忙しくて更新できず、すみませんでした(><)
いやぁ、世の中大変なことばかり、いい加減疲れましたよ…。
少しでも元気を取り戻すべく、優しい夜のお姉さまに寄りかかり、熱い口づけを交わしました。
が、しかし。
そんな時、とある女将さんの声が聞こえてきました。
「そこに愛はあるんか?」(大地真央風)
えぇ、ありませんよ。
ボクだって愛のある口づけがしたいですよ。
それが出来れば苦労はないんですよ…。
( ;∀;) カナシイ
さて!
本日はとってもナイスガイな男が愛のために、全身の血が逆流するがごとく烈火の口づけをお見舞いする、おすすめポリス・アクションのご紹介です!
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』
【基本情報】
■メディア:映画フィルム
■ジャンル:ポリス・クライムアクション
■放映時間:1時間38分
■発表年度:2001年
■製作の国:アメリカ合衆国、フランス
■映像監督:クリス・ナオン
■脚本作家:
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
■原作作家:ジェット・リー
■興行収入:約85億円
リュウ・ヤン・スイヤン役
演:ジェット・リー
(当時:38歳)
ジェシカ・カーメン役
演:ブリジット・フォンダ
(当時:37歳)
ジャン=ピエール・リチャード役
演:チェッキー・カリョ
(当時:48歳)
マックス役
演:ジョン・フォーゲハム
(当時:60歳)
捜査責任者チェン役
演:ケンタロウ・マツオ
(年齢不詳)
イザベル・カーメン役
演:イザベル・デュホーベル
(当時:7歳)
麻薬王ソン(Mr.ビッグ)役
演:リック・ヤン
(当時:57歳)
【ざっくりあらすじ】
主人公刑事は、麻薬捜査のために中国からフランスにやって来た。
しかし、現地の悪徳警察の陰謀に巻き込まれ、殺人犯に仕立て上げられてしまう。
無実の罪で追われる主人公は、孤軍奮闘で立ち向かって行く。
【ちょっと感想】
淡々としたクライムものではなく、どこか心の隅に温度を宿してくれるような、そんな面白さが内包された作品でした。
主人公リュウの、不器用な孤高の有能刑事感がとってもハマり役です。
ヒロイン、ジェシカとの関係性がとってもエモい。
ストーリー制作においての「必要な無駄」を改めて勉強させていただきました!
アクションスター、ジェット・リーの代表作と言えば、これでしょう!
是非ご堪能下さい!
追伸:
「時に最高は最悪になる」とのこと。
いやぁ、怖いですねぇ~。
その点、ボクは安心!
だって、いつも最悪だから♪
誰か「謝罪、残業、自己犠牲上手な元鬱の社畜」を婿にいかが?♪
【映画】『キス・オブ・ザ・ドラゴン』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は、中国武術の達人にして、アクションスターである「ジェット・リー」の代表作『キス・オブ・ザ・ドラゴン』のご紹介です。
よく、ジャッキー・チェンと並んで名前が挙げられる彼ですが、そのアクションは実に素晴らしいものです。
本作では、小柄なアジア人が大柄な白人や黒人を相手に、功夫で立ち向かう”技”の描写が強く出ており、その点においては、ジャッキーアクションと少しテイストが違う部分かなとも感じました。
さて、とても面白い本作ですが、まず目につくのは、主人公リュウ刑事と、ヒロインであるジェシカの関係性です。
実は、この二人の関係性には、いろいろなストーリー的要素が内包されております。
まず、正反対の性格や価値観を持つ二人がタッグを組む「凸凹コンビもの」、それに付随した「ギャップ恋愛もの」そして、王子が姫を助ける「プリンス・チャーミング」とういものなどです。
それぞれの細かい説明は割愛致しますが、要は面白さを生む多くの要素が刑事と娼婦の関係性に内包されているという部分です。
「四面四角で寡黙な刑事が、女性だけに弱い」という、鉄板かつエモい弱点の構成も、ジェット・リーの風貌とマッチしてとても秀逸で、関係性が産む面白さを増幅させていました。
ストーリーの根幹としては、「無実の刑事が汚職警官の陰謀に巻き込まれ、濡れ衣を着せられる」という、王道パターンでしたが、他の作品と比べ、どこか血が通った印象を受けました。
その大きな理由としては「人間としてのフィジカルが描かれていた」という部分です。
少し抽象的なので、かみ砕いて説明していきます。
本作での例を挙げると、
・空腹で残り物の中華料理に素手でがっつく。
・女性の肌を見て、異性を強く意識する(大慌て)。
・トイレを我慢できない。
・エビのチップスはとても好物(趣味嗜好)。
などなど。
よくよく考えると、これらの描写は、ストーリー展開には必須ではなく、何かの伏線でもありません。
しかし、人として生きていく中で、避けては通れないものなので、ある種の「泥臭さ」や「人間くささ」が生まれ、密かに血が通った演出となります。
ただただ、事件の手がかりを追ったり、攻防銃撃戦が繰り広げられたりするだけなど、ストーリーに必須な展開だけだと、少々ドライなものになってしまい、「心のひっかかり」が生まれにくくなります。
もちろん、スパイス的要素なので、描き過ぎては惰性となりますが、さり気なく、こうした人間としてのフィジカル(根幹)に通じた部分を描くことで、温度を生んでいたことが、本作の秀逸な部分でした。
ある種の「遊び心」や「必要な無駄」「景色のいい寄り道」が、作品に彩りを宿してくれるのです。
以上、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
「人間臭さ」が作品に温度を宿す!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
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