【面白い物語.85】映画『デス・レース3 インフェルノ』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
なんでもそうですけど、追うと逃げられますよねぇ。
夢も、時間も、恋も、お金も。
いやぁ、不思議だ。
でも、でもですよ。
仕事だけは、なぜか追っても逃げてくれないんだが…。
いやぁ、不思議だ…。
さて!
本日は猛スピードで相手を追いかけるおすすめカーチェイス・アクション作品のご紹介です!
『デス・レース3 インフェルノ』
【基本情報】
■メディア:映画
■ジャンル:バイオレンス・カーアクション
■放映時間:1時間45分
■発表年度:2013年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ロエル・レイネ
■脚本作家:トニー・ジグリオ
■興行収入:約12億円
カール・ルーカス(フランケンシュタイン)役
演:ルーク・ゴス
(当時:45歳)
カトリーナ・バンクス役
演:タニット・フェニックス
(当時:33歳)
ゴールドバーグ役
演:ダニー・トレホ
(当時:69歳)
ナイルズ・ヨーク役
演:ダグレイ・スコット
(当時:48歳)
ナイルズの秘書役
演:ロケイン・ヘイワード
(当時:22歳)
R・H・ウェイランド役
演:ヴィング・レイムス
(当時:54歳)
オルガ・ブラウン役
演:ミッチェル・バン・シェイク
(年齢不明)
【ざっくりあらすじ】
主人公は命懸けのカーレースに参加するドライバー。
あと1回の勝利で自由という約束だったが、経営者の交代で破談となる。
永遠にレースに参加しなければ命はないと脅され、再びハンドルを握る。
【ちょっと感想】
悪役たちがいい感じにレベルアップしてて、第3弾にしてもちゃんと面白かったです。
個人的には弱虫君(リスト)と主人公の友情シーンがエモエモでした♪
今回、シリーズ史上初の女性ドライバーが参加したことで、レースに多様性が強化されていましたね。
シリーズ1に繋がるしっかりとした構成の前日譚作品、是非ご覧ください!
追伸:
現代社会という「デス・レース」、我々は自由を勝ち取るために命懸けで走っております。
だからせめて、助手席に美女くらい用意しろや。
【映画】『デス・レース3 インフェルノ』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回はバイオレンス・カーアクション第3弾『デス・レース3 インフェルノ』のご紹介です。
本作はシリーズ第3弾ですが、時系列で言うと2→3→1の順番で流れていきます。
2からの続きとしてのエピソードが描かれますが、きちんと繋がりがあり、楽しめる構成でした。
さて、本項では、この「デス・レース」という設定の有効性について考察、解説させていただきたいと思います。
結論から言うと、「バラエティ豊な戦いが描きやすい」という点です。
通常、こういったド派手なドンパチやアクションものなどでは、血気盛んなゴリゴリマッチョ男たちの独壇場になってしまいがちです。
バトルトーナメントものやミリタリー(軍隊もの)で女性を登場させることは可能ですが、下手をすると不自然に映ってしまい、また大きいハンデは否めません。
また、あらゆるバトルものにおいては、その戦いの舞台に応じた、似通った人間同士しか登場できません。
ミリタリーものであれば訓練を積んだ傭兵たち、チェスの世界であれば文科系のインテリ人間たち、などなど。
しかし、この「デス・レース」という設定であれば、車を運転する勝負なので、まず肉体的なハンデがありません。
そして、刑務所に収監された人間に無理やりレースをさせることから、参加者は生粋のレーサーではないため、個性や経歴などもバラバラの人間を集められます。
犯罪者の集まりという縛りはあるものの、その犯罪は窃盗罪から殺人罪まで、さまざまです。
主人公で善人として描かれるカール・ルーカス(演:ルーク・ゴス)や、ひ弱なリスト(フレッド・コーラー)も登場可能です。
実際に、本作ではシリーズ初の女性ドライバーが参加し、無骨な男どもと対等なレース展開を繰り広げていました。
老若男女、身体の大小に関わらず、どんな人間が参加しても不自然ではありません。
スキル面で言っても、レース経験者、車の開発者、知能者、地理に詳しい、などで差別化を図ることも可能です。
また、ただのスピード勝負ではなく、命の取り合いを盛り込んだことから、キャラクターの性格を幅広く活かすことができます。
(正義感が強い、狡猾で無慈悲、狂人、臆病者、などなど)
実際に、アクション系で、老若男女問わず、多種多様な人種を平等に競わせる舞台は他にもあると思いますが、本作である「デス・レース」は、その点において、とても有効性の高いものと言えるでしょう。
以上、『デス・レース3 インフェルノ』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
「デス・レース」は参加者の多様性を生める!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
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