■今日のつまらない無駄話(導入)
え!?もう8月!?
Σ( ºωº )
年を取るごとに本当に月日が経つのは早く感じますねぇ。
このまま今年も信じられないほどのスピードで過ぎ去っていくのでしょうねぇ~。
( ´•ω•` )
さて!本日はもっと別のスピードと戦う、迫力のノンストップなおすすめ映画のご紹介です!
『スピード』
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:バスジャック・アクション
■放映時間:1時間55分
■発表年度:1994年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ヤン・デ・ボン
■脚本作家:グレアム・ヨスト
■興行収入:約160億円
ジャック役
キアヌ・リーブス
(当時:30歳)
アニー役
サンドラ・ブロック
(当時:30歳)
ペイン役
デニス・ホッパー
(当時:58歳)
マクマホン役
ジョー・モートン
(当時:47歳)
バスジャック事件が発生、爆弾魔が路線バスにある特殊な爆弾を仕掛けた。
それは、時速80km以下になると爆発するというもの。
主人公の刑事は乗客を助けるため、自らそのバスに乗り込み、
いくつものハプニングを乗り越えながら、犯人へと立ち向かう。
【ちょっと感想】
面白いですねぇ~、飽きさせない展開で夢中になれます。
シンプルかつ、見る側を選ばない大衆向けな面白さ。
巻き起こるピンチも分かりやすいからこそ、説得力がバッチリです。
後に不動の女優となるサンドラ・ブロックのセクシー全盛期作品でもある本作を是非!
追伸:あの、危険な状況下で芽生えた恋「じゃない」のに長続きしないんですけど…。
【映画】『スピード』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)
今回は、90年代に大ヒットとなった名作『スピード』について、その面白さをひも解いていきたいと思います。
後に世界的な大スターとなる「キアヌ・リーブス」と「サンドラ・ブロック」の出世作でもあるそうですが、とてもエンターテインメント性の高い作品でした!
では、本作はどうして面白いのか。
もちろん、あらゆる要因がありますが、まずは前提として、作品が盛り込んでいた「アイディア」について解説していきたいと思います。
ひと言で言うと「アイディアが斬新」でした。
「ジャックされたバスが80kmを切ったら爆発」というのは、有りそうで無かった設定であり、実はとても秀逸です。
まず、本作の土台は、いわゆる「ジャックもの」です。
例えば、飛行機がテロリストによって乗っ取られる「ハイジャック」、船が乗っ取られる「シージャック」など。
作中ではバスが乗っ取られる「カージャック」でしたが、この「ジャックもの」は、通常、犯人が現場にいることが多いですが、本作の犯人は別の場所で監視しながらの戦いでした。
また、遠隔で犯人に関しされながら、あれこれ指示されたり、支配されたりするのは、「誘拐もの」でよく見られる手法であり、上手くその要素が融合されていたことがキーでした。
(それぞれのストーリー的効果は、またおいおい語らせていただきます。)
これらが上手く融合されたことにより、作中、何度も訪れる質の高いピンチを演出できたという訳です。
そして、本題ですが、本作の面白さについては、その「シンプルさ」について注目と解説をさせていただきます。
当たり前のことですが、ストーリー(物語)を楽しむためには、その内容をきちんと理解していなければなりません。
どんな世界観で、どんな登場人物がいて、それぞれの性格や関係性はどうで、主人公の目的は何なのか、など。
まず、それら前提(物語の基本設定)を全て理解した上で、あれやこれやと巻き起こる展開にワクワクドキドキするわけです。
例えて言うと、「ゲームをする時は、そのゲームのルールやセオリーを完全に理解した上で、あれこれ作戦を立てながら考えて戦うと、ピンチにドキドキしたり、ラッキーな展開に心が躍ったり、有利な状況に優越感を感じて、アレコレが楽しい」といった感じ。
自分が全く知らないルールのゲームは、主導権を握れないので、やってて楽しくありません。
(やってみれば分かりますが、かなりのストレスです。)
この「設定やルールや前提をきちんと理解する」というのが、かなり重要です。
書けば書くほど当たり前のことなのですが、意外と「視聴者に内容を理解してもらう」という姿勢を取ってる作品は少ないです。
しかし、本作は、その辺りがとても秀逸でした。
・犯人は主人公を恨んでいる。
・犯人は主人公を苦しめるために市民バスに爆弾を仕掛けた。
・バスはスピードが80kmを切ると爆発する。
どれもひと言で説明できて、スッと頭に入って来るシンプルな内容です。
これが逆に、
「バスのスピードが80kmを切って、かつ、乗客の人数が8人未満で、総体重が500kg以上で、運転のハンドルを左に45度回した場合に爆発する。だから、スピードを80kmに保ちつつ、全員の体重を計算しながら、人も下ろしすぎないで、ハンドルを切りすぎないように、カーブの道は避けつつ、スピードをキープしないといけない」
などであれば、ハッキリ言って訳が分からないですし、映画を見てる最中に常に全てを把握することなんてまず無理です。
この例はかなり極端ですが、要は、シンプルにまとめず、視聴者のペース配分を考えていない作品は意外と多いものです。
例:
・一定の専門知識が必要な専門用語や固有名詞の多用。
・個性的な登場人物が多すぎる。
・キャラクターの心理や性格が複雑すぎて気持ちが理解できない。
・隠さないでいいところまで極端に隠す。
そもそも、常に展開が動く物語の中では、脳内で処理できる情報には限界があり、そんなに多くありません。
土台として、映画を見る時に、そこまで真剣に構えてみることはほぼありませんし、自分のペースで物語が進んでくれるわけではないので、出来るだけシンプルにまとめることに越したことはありません。
つまり、本作は、視聴者にストレスを与えること無く(あれこれ脳みそをこねくり回して考えさせること無く)内容を完全に理解させてたことに、面白さの秘訣がありました。
もちろん、「シンプルならなんでもいい」という訳ではありません。
シンプル過ぎても逆につまらないので、バランス感覚が重要です。
あと、「シンプルな設定」ということは、ごまかしが効かないので、面白くするためには、かなりの力量が必要で、色々な配慮も必要ですが、本作はその辺りもとても優秀だったと思いました。
以上、映画『スピード』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございますした!
物語は「シンプル」を基調とすると面白くなりやすい!
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