【面白い物語.79】映画『シックス・デイ』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
あああぁぁぁぁーー!!!
時間が足りないぃぃぃ!!!
\(`Д´)/ ムッキー!!
なぜボクという優秀な人間は一人しかいないのだぁぁ!
自分が二人いれば、もっと多くの価値ある活動ができるのにぃぃぃ!!!
(ノシ ゚Д゚)ノシ ☆バンバン!!
ボクはやるべきことがたくさんあるんだぁぁぁ!!
キャバクラ、ラウンジ、ガールズバー、おっぱぶ、ストリップ!!
海外、世界中のお嬢たちがボクを待っているのだぁぁぁあ!!
ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!
さて!
本日はクローン技術により自分が二人になってしまった世界のおすすめSFアクション映画のご紹介です!
『シックス・デイ』
【基本情報】
■メディア:映画
■ジャンル:SF・アクション
■放映時間:2時間3分
■発表年度:2000年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:ロジャー・スポティスウッド
■脚本作家:
コーマック・ウィバリー
マリアンヌ・ウィバリー
■興行収入:約141億円
アダム・ギブソン役
演:アーノルド・シュワルツェネッガー
(当時:53歳)
ナタリー・ギブソン役
演:ウェンディ・クルーソン
(当時:44歳)
クララ・ギブソン役
演:テイラー・アン・リード
(当時:9歳)
ハンク・モーガン役
演:マイケル・ラパポート
(当時:30歳)
グリフィン・ウィアー博士役
演:ロバート・デュヴァル
(当時:69歳)
マイケル・ドラッカー役
演:トニー・ゴールドウィン
(当時:40歳)
ロバート・マーシャル役
演:マイケル・ルーカー
(当時:45歳)
タリア・エルスワース役
演:サラ・ウィンター
(当時:27歳)
ヴィンセント・バンズワース役
演:テリー・クルーズ
(当時:32歳)
P・ワイリー役
演:ロドニー・ローランド
(当時:36歳)
【ざっくりあらすじ】
科学が発達した近未来の地球。
しかし、人間のクローンを作ることは法律で禁じられた。
ある時、主人公は仕事から帰宅すると、そこにもう一人の自分がいた。
【ちょっと感想】
難しくないSFとしてのエンターテインメント作品でした。
「近未来」という物語的効果について、改めて気付かされました。
「クローン」を題材とした作品群の中ではトップクラスの面白さ、是非ご覧ください!
追伸:自分とフ○ックしてしまったら『○ックス・ゲ〇』になってしまうではないか…。
【映画】『シックス・デイ』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は「アーノルド・シュワルツェネッガー」主演のSF映画『シックス・デイ』のご紹介です。
科学技術の発達で、人間を創り、自分のクローンが生まれるという舞台題材でした。
「透明人間」や「時間移動」などと並び、とても印象が強いテーマですが、意外とその作品群は多くないかもしれません。
また、本作ほど「クローン」という題材と向き合って作られたエンターテインメント作品は、類を見ないと思います。
実際に二人になってしまった主人公が、どちらも生き残り、これからどうやって生きるのかを模索するというエンディングは、かなりのパワーゲームだったと思います。
(分かりやすいハッピーエンドなら、クローン側が家族を守るために犠牲になって死亡というのがセオリーなので。)
さて、本作はSF要素や哲学、アクションなど、いろいろな要素が詰まった面白い作品ですが、ここでは少し角度を変えて「近未来」という要素について、考察していきたいと思います。
SFに限らず、映画や小説、マンガなどで「近未来」というワードはよく耳にします。
つまり、多用されている訳ですが、よく使われるのには、やはり理由があります。
その理由とは、「ストーリーに必要なぶつかり合いを自然と生みやすいから」です。
「近未来」とは、つまり近い未来です。
遠い未来ではなく、今の私たちの時代から、そう離れていない時代のことです。
なぜ、遠い未来ではなく、近い未来がいいかと言うと、古いものと新しいものがぶつかり合う時代だからです。
本作を例に取って見てみます。
これまでの時代は、科学で人のクローンが出来るなんて、考えられない時代でしたが、技術が発達し、それが可能になりました。
しかし、それは最新の技術なので、いわゆる新参者です。
その新参者を理解できない人や、受け入れられない人たちは当然、歓迎しません。
つまり、古い人たちと新しい人たちのぶつかり合いが発生します。
事実、作中でも、宗教的な観点から強い反対運動が起こっていましたし、過激派による殺人事件なんてものまで発生してしまっていました。
法律も固まっていませんし、クローン技術を生み出した科学者や、それを応用して富を築こうとする経営者でも言い争いが起こります。
(つまり、クローン技術を創る側の組織内でも、争いが生まれているということです。)
現代社会でも、IT革命やインターネット黎明期を経て、色々な革命やインフルエンサーの登場がここ20年で目まぐるしく起こってきましたが、都度、いろいろな意見や考えのぶつかり合いが起こってきました。
それと同じで、何か新しいものが入ってきたり、時代の変わり目には、必ず、ドラマや争い、ぶつかり合いなど、物語的に必須な要素が多く生まれてきます。
これが、遠い未来、つまり完成されきってしまった時代では、それに反対する人が登場するのは不自然なので、やはり、古い時代に生きた人間が存在する「近未来」が、ストーリー的には有効な舞台というカラクリです。
もちろん、タイムワープものなどに関しては、完成された遠い未来でないと、現代人を投入することで、ドタバタ劇が起こらないので、題材によっては、遠い未来である必要もケースバイケースです。
近未来であれば、基本的な価値観や技術は現代を基準にできるので、視聴者視点から離れすぎないというのも、大きなメリットのひとつです。
以上、『シックス・デイ』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
「近未来」にはストーリー的便利要素が内包されている!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
コメント