【面白い物語.106】アニメ『ドラゴンボール』

【今日のつまらない無駄話(導入)】

ボクの地元では「たまたま」というブランドの完熟きんかんが名産です。

これ、美味しいんですよ!
時々、県外に旅行に行った時なんか、これをお土産にしてガールズバーに行くと、話が盛り上がります。

女子「えー!?なにコレー!」
ボク「お土産だよー」
女子「タ〇タ〇って。笑」
ボク「いやぁ、“たまたま”こういう名前なんだよねぇ~」

いつの時代も下ネタに照れる女の子のリアクションは本当にカワイイものです。
(通報しないでね^^)

さて!
本日は7つ集めると願いが叶ってしまうというタマを巡る、冒険アドベンチャー作品のご紹介です!

『ドラゴンボール』

https://www.youtube.com/watch?v=SLQd6d5KTw4
【基本情報】

■メディア:マンガ/アニメ
■ジャンル:バトル・アドベンチャー
発行巻数:単行本:42巻(1984年~1995年/全519話)

*他派生作品は「こちら」をご参考下さい。
■放映話数:

・ドラゴンボール(1986年~1989年/全153話)
・ドラゴンボールZ(1989年~1996年/全291話+スペシャル2話)
・ドラゴンボールGT(1996年~1997年/全64話+番外編1話)
・ドラゴンボール改(1期:2009年~2011年_2期:2014年~2015年/全159話)
・ドラゴンボール超(2015年~2018年/全131話)
■製作の国:日本
■原作作家:鳥山 明
■興行収入:約2兆5000億円(2019年時点)

『ドラゴンボール』孫悟空

孫 悟空
声優:野沢 雅子(当時:50歳)

『ドラゴンボール』ブルマ

ブルマ
声優:鶴 ひろみ(26歳

『ドラゴンボール』クリリン

クリリン
声優:田中 真弓(31歳

『ドラゴンボール』亀仙人

亀仙人
声優:宮内 幸平(当時:57歳)

『ドラゴンボール』ピッコロ大魔王

ピッコロ大魔王
声優:古川 登志夫(当時:43歳)

『ドラゴンボール』ベジータ

ベジータ
声優:堀川 りょう(当時:31歳)

『ドラゴンボール』フリーザ

フリーザ
声優:中尾 隆聖(当時:39歳)

『ドラゴンボール』セル

セル
声優:若本 規夫(当時:47歳)

『ドラゴンボール』魔人ブウ

魔人ブウ
声優:塩屋 浩三(当時:41歳)

【ざっくりあらすじ】

7つ集めると願いが叶うという不思議な玉を巡り、
主人公と仲間たちが壮大な冒険に繰り出す。


途中、様々な強敵との戦いを経て、それぞれは成長していく。

みやごん

【ちょっと感想】
詳しく説明するのも蛇足だと思うのでサラッとしました。笑
ストーリーの観点から見てもフィジカルが強く、本当に勉強になる作品です。
作者の手を離れながらもなお生き続ける、まさに魂の宿った伝説的作品を是非!

追伸:
「つかもうぜ、ドラゴンボール~♪」
ボクのドラゴンとボールを掴んでくれる美女はいつになったら現れるのかな?
(下衆すぎるからって通報しないでね♪)

【アニメ】『ドラゴンボール』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)

さて、今回ご紹介するのは、日本が世界の誇る超ヒット作品『ドラゴンボール』です。
1984年の連載開始から約40年が経過し、作者の手を離れた今でも、なお続編が制作され続けるという異例のメガヒット作品です。
このような偉大な作品を分析という形で記事にするのはとても恐縮なのですが、敬意を込め、あくまで個人的な主観として、ストーリー論を考察させていただきます。

さて、バトルマンガとしての金字塔を築いた本作ですが、色々な面白要素が含まれております。
その中でも特に注視したいのは、「血縁関係」についてです。
特に、長編連載作品を読むと「主人公の親が実はすごい人だった」的な展開が時折見られます。

本作の他にも例えば、
『幽遊白書』
『ONE PIECE』
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
『HUNTER×HUNTER』
『NARUTO‐ナルト‐』
『BLEACH』
『グラップラー刃牙』

「親がスゴイ」という設定が長期連載作品において一番効果を発揮するのは「間を持たせられる」という点です。

単純な話、長期連載作品というのは、長くストーリーが続いていきます。
その中で、基本的には基本的には勇者一年生が強大が敵と戦って勝ち上がっていくという流れです。
格下の相手をバタバタと倒すだけじゃ面白くないし、あっさり負けてしまってはゲームオーバーです。
かといって、何の理由もなしにちょっと修行した程度で魔王に勝ってしまってはご都合主義で白けてしまいます。

そこで、「スゴ親の遺伝子」という圧倒的な理由付け(納得)を宿すことで、それらを解消でるというカラクリです。

「どう考えても勝てない!でもワンチャン伝説の戦士の子供なら…!」
「今は情けなくてヘナチョコでも、いつか目覚めてくれるはず!」
「目覚めてくれないとスッキリしないよ」

こういった期待感と共に、読者は一定期間辛抱強く付き合ってくれます。
(無論、無限に待ってくれる訳じゃありません)
長期連載ものに関しては成長(だんだんレベルアップしていく)が醍醐味なので、最初からメチャ強いヤツを出してしまうことも難しいです。

そこで、「最初は弱くてもいい、段々レベルアップしていく、その明確な理由がある、読者が成長を待ってくれる」という、黄金の法則が「遺伝子」により成り立ちます。

最初はある程度の修行して、それなりのレべルの相手と戦って拮抗試合を展開してもいいのですが、すぐに、修行程度じゃなんともならないレベルの相手と戦うことになりがちです。
(展開の大きさやスピード感も必要だから)
なので、そのスピード感に無理なく追いつく理由としても、やはり「遺伝子」は有効という訳です。

また、『SLAM DUNK』において、バスケットボールの素人である桜木花道が、天才ケンカ少年としての身体能力と、常識が通じない個性を生かして活躍するのも勇者一年生が強大な敵に立ち向かう上での納得材料としてはは、ひとつの亜種技法です。

他にも、「スゴい親」でなくても、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のように、師弟関係でも一定の効果が成り立ちますが、“修行”の場合は、後になっていきなり眠っていた力が目覚めるという展開は出来ないので、制限がかかってしまいます。

いずれにしても、勇者一年生の主人公が持つ素質に明確な理由付けは必須なので、その部分を最大限に納得させてくれるのが「遺伝子」であり「血縁関係」です。

長期連載におけるプラスアルファの効果としては、
・必然的に過去の歴史や関係性でドラマを作れる(展開の幅が広がる)
・「こんなすごいヤツの親(師匠)はどんな奴だ!?」という情報価値を内包できる。


で、これらの遺伝子演出技法を最大限に活用していたのが、本作『ドラゴンボール』です。
もう詳細は作品を読んでいただいた方が早いのですが、あちらこちらで血縁関係が描かれますし、本来は孫悟空の子供である孫悟飯が、魔王ピッコロの修行を受けて魔閃光を体得した部分なんかは、センス抜群のエモ演出です。
とてもひと記事で語り尽くせるような作品ではありませんが、尊敬の念を込めて、ここにいち考察記事として投稿させていただきました。

以上、『ドラゴンボール』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)

「遺伝子」という強力な理屈付けがある!

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この記事を書いた人

~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~

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