■今日のつまらない無駄話(導入)
どうも!
日々、致死量のストレスと戦うイケメン社畜戦士こと「みやごん」です。
( ¯ㅁ¯ ) ツカレタ…
「どうしてそんなにストレスが溜まるかってぇ~? ふふ~ん、それはコミュ障のクセにコールセンターで働いてるからだぜぇ~。ワイルドだろぉ~?」
(スギちゃん風)
ほんと、こんなボクの性格であの激務に長年堪えてるんだから、誰か国民栄誉賞くらい下さいよ。
ヽ(`Д´)ノ クレヨ
さて!
本日はそんなコミュ障に悩む、絶世美少女が登場するおすすめ学園ギャグ漫画のご紹介です!
『古見さんは、コミュ症です。』
■メディア:マンガ、アニメ、ドラマ
■ジャンル:学園ギャグコメディ
■発表作品:
・単行本:26巻(2022年8月現在)
・アニメ:第1期/全12話、第2期/全12話
■発表年度:
・単行本:2016年~
・アニメ:2021年~
■製作の国:日本
■原作作家:オダトモヒト
■脚本作家:水橋 文美江
古見 硝子(こみ しょうこ)
声優:古賀 葵
(当時:28歳)
只野 仁人(ただの ひとひと)
声優:梶原 岳人
(当時:27歳)
長名 なじみ(おさな なじみ)
声優:村川 梨衣
(当時:31歳)
上理 卑美子(あがり ひみこ)
声優:藤井 ゆきよ
(当時:36歳)
矢田野 まける(やだの まける)
声優:前島 亜美
(当時:24歳)
山井 恋(やまい れん)
声優:日高 里菜
(当時:27歳)
中々 思春(なかなか おもはる)
声優:大久保 瑠美
(当時:32歳)
片居 誠(かたい まこと)
声優:神尾 晋一郎
(当時:39歳)
成瀬 詩守斗(なるせ しすと)
声優:三浦 勝之
(当時:33歳)
ヒロインは誰もが目を見張る学園一の美少女高校生。
その外見とは裏腹に、極度のコミュ症(コミュニケーション障害)で悩んでいた。
そんな中、クラスメイトである主人公は、彼女の秘密に気付き、友達作りに協力することになる。
個性豊かな面々を相手に、友達100人を目指し、学園生活を送っていく。
【ちょっと感想】
素晴らしい、ギャグマンガとして圧倒的なクオリティです!
本当、久々のアタリって感じがしました。
何より古見さんが可愛い、各キャラが分かりやすい、魅力的!
いち創作者のはしくれとして、キャラクターの描き方や、物語論においても大きなヒントを与えてくれた作品です。
学校は苦手だったのですが、この作品見てると、楽しい学園生活に憧れますね…。
当時「一話読み切り型」の掲載から始まった成り上がり人気作品を是非!
追伸:もしボクがこのマンガに登場するとすれば、恐らく名前は「客野 努礼(キャクノ ドレイ)」でしょうかね…。
【マンガ】『古見さんは、コミュ症です。』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)
オダトモヒト先生原作、『週刊少年サンデー』にて連載中の学園コメディ漫画です。
比較的新しい「コミュ障」という題材を扱いながらも、極端に個性的な特徴と名前をもったキャラクターを登場させるといったありきたりのギャグセンスが見事に融合された実力作品です。
(実は、キャラクター名や個性を極端に分かりやすくするといった部分も、とても物語的効果が高いのですが、それは一旦置かせていただきます。)
尖り抜いた個性を持つキャラクターたちが多く登場しながらも、それぞれの関係性は上手く絡み合い、面白く展開されていってます。
お察しの通り、本作が面白い最大の秘訣は、「魅力的なキャラクター」ですが、本項では、その辺りを詳しく考察、解説していきたいと思います。
以前、別の記事でもご紹介した通り、物語を面白くするためには、登場するキャラクターを魅力的にしなければなりません。
「見ず知らずの子汚いオジさんが休日何してるか」より、「自分の大好きなアイドルが休日何してるか」の方が、圧倒的に興味を惹かれますし、話の内容も楽しく感じます。
つまり、「何を話すか」が重要なのではなく、「誰が話すか」が重要です。
これはストーリー論でも同じで、「何が起こったか」ではなく「誰がいたか」が重要だということです。
では、どうすれば、キャラクターを魅力的に描けるか。
この部分については、本当にいろいろな要素があるでしょうし、一筋縄ではいかない議論です。
しかし、本作を通じて、ひとつ重要な部分を考察、紹介します。
結論から言うと、「キャラクターに対して、読者が上から目線で見れるように設計する」という部分です。
順を追って、解説します。
本作では実に様々なキャラクターが登場しますが、その氏名は実にとても象徴的です。
・古見 硝子(こみ しょうこ)
・只野 仁人(ただの ひとひと)
・上理 卑美子(あがり ひみこ)
・山井 恋(やまい れん)
・成瀬 詩守斗(なるせ しすと)
お気づきの方も多いかと存じますが、これらは全て、キャラクターの特徴を示しています。
・古見 硝子(こみ しょうこ)→ コミュ障
・只野 仁人(ただの ひとひと)→ ただの人で無特徴
・上理 卑美子(あがり ひみこ)→ あがり症
・山井 恋(やまい れん)→ 恋の病
・成瀬 詩守斗(なるせ しすと)→ ナルシスト
そしてさらに、これら特徴のほとんどが、そのキャラクターの「弱点」や「欠点」、「弱み」であるという点です。
(「弱点の定義」については一旦、横に置かせて下さい。)
で、これらのキャラクターを見て、読者にはあるひとつの心理が生まれがちです。
それが、いわゆる「上から目線」です。
例えば、
・古見 硝子(こみ しょうこ)→コミュ障
=「そんな美人なら自信持てばいいのにー!」
・只野 仁人(ただの ひとひと)→ただの人で無特徴
=「もっと頑張れよー。」
・上理 卑美子(あがり ひみこ)→あがり症
=「おい、ちょっと落ち着けって…。」
・山井 恋(やまい れん)→恋の病
=「相手が引いてるじゃん、冷静になれよ。」
・成瀬 詩守斗(なるせ しすと)→ナルシスト
=「いやいや、誰もカッコいいなんて思ってないから…。」
などなど。
これらに共通して言えるのは、「心の中で助言をしている」ということ、つまり、「自分が優位に立って上からモノを言っている状態」です。
少し言葉は悪いですが、こうすることで、そのキャラクターに対しての「理解」と「温度」が発生し、優越感と共に、情が移るといったカラクリです。
その弱点や性格に好き嫌いはつきものですが、無感情、無関心という最悪の事態は避けることができます。
これが、物語論でよく語られるところの、「キャラクターの魅力を作るためには弱点を作る」という部分の正体です。
いわゆる「可愛げを感じる」という部分にも通じ、キャラクターの魅力をとても高めてくれる技法で、本作では、ギャグマンガという性質を考慮しながら、それらが見事に設計されてる創りでした。
以上、『古見さんは、コミュ症です。』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
登場人物たちを魅力的にするには「上から目線」を設計する!
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