【面白い物語.88】映画『バイオハザード』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
今度のお休みに大阪に行こうと思っております。
しかし、ネットニュースでは、新型コロナウイルス第8波の話題がちらほらと…。
え―ш(`□´;)ш―!!!
でも、いつまでもウィルスに怯えていては始まりません!
徹底予防はしつつ、感染に怯え、全開になった汗腺を堪え、新幹線に乗って野球でも観戦に行こうかなと思っている今日この頃なのです。
(∀`*ゞ)エヘヘ
さて!
本日は恐ろしい感染が広がった世界でおぞましいゾンビたちと戦うおすすめサバイバル・パニック映画のご紹介です!
『バイオハザード』
【基本情報】
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:サバイバル・ゾンビパニック
■放映時間:1時間40分
■発表年度:2002年
■製作の国:アメリカ / イギリス / ドイツ
■映像監督:ポール・W・S・アンダーソン
■脚本作家:ポール・W・S・アンダーソン
■原作題材:CAPCOMゲーム『バイオハザード』
■興行収入:約150億円
アリス・アバーナシー役
演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
(当時:27歳)
スペンサー・パークス(スペンス)役
演:ジェームズ・ピュアフォイ
(当時:38歳)
マット・アディソン役
演:エリック・メビウス
(当時:31歳)
リサ・アディソン役
演:ハイケ・マカッシュ
(当時:31歳)
ジェームス・P・シェイド(ワン隊長)役
演:コリン・サーモン
(当時:40歳)
レイン・オカンポ役
演:ミシェル・ロドリゲス
(当時:24歳)
J.D.サリナス役
演:パスクエール・アリアルディ
(当時:31歳)
チャド・カプラン役
演:マーティン・クルーズ
(当時:35歳)
オルガ・ダニロワ役
演:リズ・メイ・ブライス
(当時:27歳)
レッド・クイーン役
演:ミカエラ・ディッカー
(当時:8歳)
ミス・ブラック役
演:インドラ・オーヴ
(当時:35歳)
ブラウン博士役
演:ロバート・タンニオン
(当時:33歳)
【ざっくりあらすじ】
地下に研究所を構える巨大企業でウィルス感染が発生。
特殊部隊は事態収拾のため主人公と共に現地に潜入する。
しかし、そこでは史上最悪のウィルス感染が広がっていた。
【ちょっと感想】
ゾンビパニック・ムービーの代表作と言っていいのではないでしょうか。
あちこち質の高いストーリー展開でとても面白いです!
あのエンディングを見た時は少し複雑な気持ちでしたが、布石だったんですね。
改めて、ゾンビものはストーリー構成に便利だなと感じました。
日本ゲーム発のハリウッド映像化作品、大ヒットシリーズの第一弾を是非ご覧ください!
追伸:ミラ様と結婚ごっこが出来るなら、喜んで地下に閉じ込められます。
【映画】『バイオハザード』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は、世界的ヒットシリーズの第一弾『バイオハザード』のご紹介です。
感想でもお伝えした通り、題材となったのは、日本CAPCOM社が発売したゲームソフト「バイオハザード」です。
1996年にPlaystation用ソフトとして発売されてから、25年以上の歴史を誇る人気老舗ゲームが、ハリウッド映画として映像化されました。
幼少期からロシアのモデルとして活躍していた「ミラ・ヨヴォヴィッチ」の名を世界中に広めた、彼女の出世作とも言える作品です。
さて、ご存じの通り、本作はいわゆる「ゾンビもの」であり、その代表的な作品です。
これまで、本ブログでも、いくつかゾンビもの作品をご紹介してきましたが、本項では、改めて「ゾンビものがストーリーに及ぼす好影響」について、まとめ考察とさせていただきたいと思います。
今や一大ジャンルとなった「ゾンビもの」ですが、そこまで広がったのには、当然理由があります。
物語を展開する上では、とても有効性が高い設定だからです。
その要素はとてもたくさんあり、ひとつひとつを細かく説明してしまうと、かなり長くなってしまうので、まずは端的にご紹介させていただきます。
さっくりまとめると以下の要素です。
■絵力(おぞましい姿のゾンビが大量に迫り来る映像迫力。)
■「仲間が噛まれてしまった!さぁどうなる!?」のピンチと情報価値
■「ゾンビと化した仲間を撃つのか?撃たないのか?」の葛藤ドラマ
■噛まれた仲間がゾンビになるまでのタイムリミット設置(急げー!の緊張感と不安要素の設置)
■解毒剤という希望が見つかることで焦りをデザインする。(「諦め」という落ち着きを防止)
■追い詰められた人間の狂気、混乱、錯乱による緊張感を演出。
■ゾンビに襲われる最中の阿鼻叫喚により「ガンバレー!逃げろー!」という応援心理と緊張感。
■だんだん仲間が死んでいく(減っていく)危機感と絶望感。
■なりふり構わず襲って来るゾンビなので、余計な知能戦や駆け引きを排除し、爽快なドンパチものに振り切れる。
まさに、スリラー・サスペンスやパニックものとしての要素をコンプリートしたと言えるほどいろいろと便利な設定です。
本作はもちろん、これらの要素をバランスよく網羅した作りでした。
そして、本作独自の面白要素もまとめてみたいと思います。
●オープニングの凄惨さ(むご過ぎず、肝心なところは隠して視聴者の想像力に委ねる「ブレイン・スエル」技法)
●特殊部隊も完全に事態を把握していない「不完全」の演出。
●ゾンビというアイテムに頼り切っていないバランスの取れた全体構成。
・100分の中で実際に大量のゾンビに襲われたのは3.5回。
・記憶喪失や謎の人物、秘密の多い企業などを配置することで情報価値を設定。
・「緊張と緩和」において、緩和の部分ではそれらの情報価値をだんだんと開示する構成で飽きを防いでいた。
また、どれだけの危機的な状況かの説明に使うことで、次のピンチへの拍車をかける。
・ピンチの要素としては、地下に閉じ込められるタイムリミットと「レッド・クイーン」という別角度から多様性をもたらしていた。
●まずは映像やキャストの力を発揮し、興味をそそられた上で、後半に設定(アンデッドやT-ウィルス、今の惨状)の説明をしていた。
●地下極秘研究所(ハイブ)という制限空間により「無制限」というストレスを防いでいた。
●ストリート的サプライズ要素。
・逆に「レッド・クイーン」に脱出方法を聞く!なるほどぉ!
・カプランが生きてた!いいところで助けにくるなぁ!
●ゾンビの元締めとなる悪組織(ラスボス)の設定で「アンブレラ社を倒す!」というゴール設定。
(いつまでもダラダラ逃げる、隠れる、という惰性ストリートの削減)
などなど。
まとめると、「ゾンビものの特性を生かしつつ、全体的にバランスの取れた構成だった」ということに尽きると思います。
本質的には、組織陰謀を交えたミリタリー性質の作品でしたが、ゾンビものがもつ性質を上手く融合したことで、質の高いストーリー構成になっていたと考察します。
以上、『バイオハザード』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
「ゾンビもの」は緊迫感ストーリー構成において便利なフォーマット!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
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