■今日のつまらない無駄話(導入)
さてさて、このブログも再スタートを切ってから順調に更新を続けております!
これだけみなさまのタメになる高品質なブログを運営しているのですから、ボクがメディア界で一躍有名になる日はそう遠くありません。
( ̄ー ̄)ニヤリッ
今からボクを祝う準備をしておかないと、間に合いませんよ?
パレードの準備は出来ていますか?皆さん!
さぁ、素敵な音楽と共に、盛大な宴をご用意ください!
(☆∀☆)
さて!
本日は音楽が持つ力を肌で感じ取ることのできる、おすすめ激アツ青春音楽ストーリー作品のご紹介です!
『スウィングガールズ』
■メディア:映画(邦画)
■ジャンル:青春スクール・コメディ
■放映時間:1時間45分
■発表年度:2004年
■製作の国:日本
■映像監督:矢口 史靖
■脚本作家:矢口 史靖
■興行収入:約21.5億円
鈴木 友子役
上野 樹里
(当時:18歳)
斉藤 良江役
貫地谷 しほり
(当時:19歳)
関口 香織役
本仮屋 ユイカ
(当時:17歳)
田中 直美役
豊島 由佳梨
(当時:21歳)
中村 拓雄役
平岡 祐太
(当時:20歳)
吹奏楽部の部長役
高橋 一生
(当時:24歳)
伊丹 弥生(音楽教師)役
白石 美帆
(当時:26歳)
小澤 忠彦(数学教師)役
竹中 直人
(当時:48歳)
鈴木 泰三役
小日向 文世
(当時:50歳)
鈴木 早苗役
渡辺 えり子
(当時:49歳)
スーパーチーフ/岡村役
大倉 孝二
(当時:30歳)
スーパー店長/高橋役
木野 花
(当時:56歳)
パチンコ屋店長役
田中 要次
(当時:41歳)
音楽ホール司会者役
菅原 大吉
(当時:44歳)
ひょんなことから、ジャズバンドを組まなければいけなくなった高校生たち。
最初はヤル気を見せないでいたが、段々とその魅力に吸い込まれていく。
紆余曲折を繰り返し、一丸となった高校生たちは、演奏会へ向けて全力で取り組み始める。
【ちょっと感想】
とってもいいです、とっても面白いです!
コメディのセンスが光りる、矢口史靖ワールド全開です。
最後の演奏シーンなんて、本当に熱い、熱いですよ!
全国で管楽器の売り上げが伸びたほどの社会現象を引き起こしたロングラン作品を是非お楽しみください!
追伸:
すべての人間は2種類に分けられるって知ってっか?
「みやごんーのブログを愛する者」と「みやごんそのものを愛する者」だ!
【映画】『スウィングガールズ』が面白い理由
(ストーリー論的に解説)
今回のご紹介は、邦画第一弾として、『スウィングガールズ』をご紹介させていただきます。
コメディのセンスや理屈を超えた矢口監督のご手腕、音楽の力など、心を躍らせる要素が多岐にわたっていました。
プロット(脚本術)で本作の魅力全てを語ることは出来ませんが、もちろん、物語論としても、丁寧な伏線の回収や、各キャストの血が通った魅力など、色々なものが挙げられます。
そんな中でも、本作においては「展開が分かりやすかった」という点を解説、考察させていただきます。
そもそも「展開」とは何なのか。
ざっくり言うと「状況が切り替わったり、話が広がることで、ストリートが進行すること」つまり、「物語が進むこと」です。
本作では、大変多くの「展開」が巻き起こります。
例えば、
・平凡な高校生活を送っていたが、突然、ジャズバンドを組まないといけなくなった。
・せっかくバンドにのめり込んでいたが、吹奏楽部員の復帰で諦めざるを得なくなる。
・楽器を手に入れるために、お金を工面しないといけなくなった。
・主人公のミスで演奏会に出られなくなるが、キャンセル枠により出場できることになった。
などなど。
長時間の映画やストリートを面白く成立させるためには、多くの展開が必要不可欠です。
これら「展開」を構成する専門技術として、かの有名な「起承転結」や、類似技法として、「三幕構成」「序破急」「ハリウッドタイムテーブル」などが存在します。
で、本作は、それら「展開」のテンポが良く、分かりやすかったことが、面白さ要因のひとつですが、
もう少し詳しい解説をすると、「展開」には、大きく分けて「人の心理を伴った展開」と「人の心理を伴っていない展開」があります。
先ほど挙げた例は、「人の心理を伴っていない展開」で、周囲の環境などの影響で、自然とそういった流れになった、といった展開です。
これとは逆に、「人の心理を伴った展開」とは、
例えば、
・バンドにやる気がなかった生徒たちだったが、練習の成果や成長を感じて、段々とのめり込んでいく。
・高校球児たちが、試合で報われなかったから、ヤケになり遊びに走る。
・バンドから離脱していたメンバーたちが、演奏を見て感動し「やっぱりやりたい!」と復帰する。
などなど。
これらも立派な「展開」ですが、最初に挙げた「展開」の例と大きく違うのは、「その人がどう感じるかで、展開の内容が変化する」という部分です。
本作は、この「人の心理を伴った展開」が分かりやすく演出されていました。
「分かる分かる、ちょっとレベルアップを感じるとテンション上がるよねぇ~!」
「まぁ、3年間も捧げて報われないなら、ヤケにもなるよねぇ~」
「TVみてカッコいい姿見て影響されるのと同じだw」
といった感じで、視聴者の深層心理に対し、ダイレクトに働きかけていました。
逆に、これらの「展開」に、余計な「ひねり」や「奥深さ」を入れ込むと、とっつきにくい作品になってしまいます。
例えば、
「成長は感じたが、将来的に具体的なメリットが見えなかったので辞めた。」
「試合で報われなかったら、それをバネにしてもっと頑張った。」
「演奏を見て感動した反面、”もう追い付けない”と悟ったから復帰しなかった。」
などなど。
理屈としては、分からなくもないですし、人の気持ちに正解、不正解はないので、間違いではありませんが、正直、しっくりこない感じです。
「う~ん、まぁ、確かにそうなんだけど…なんか、ねぇ…」みたいな感じです。
繰り返し、正解、不正解といった話ではありませんが、やはり大衆向けのエンターテインメント作品においては、一定の及第点が存在しますので、この辺りのバランスとセンスが重要になってきます。
一般の視聴者が「なるほどぉ~!」「そうだよねぇ~!」「うんうん、分かる分かる!」といった馴染みやすい展開と演出にすることで、「気持ち的な置いてけぼり」を防いでいたことが、映画『スウィングガールズ』の優秀な部分だったと考察します。
以前、別作品でご紹介した「シンプルイズベスト」にも通じる概念です。
以上、『スウィングガールズ』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧、ありがとうございました!
物語の展開は「分かりやすく」がベター!
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