【面白い物語.95】映画『ダイ・ハード4.0』
【今日のつまらない無駄話(導入)】
IT革命からはや20年、日夜、情報セキュリティが叫ばれるご時世です。
お客さまの情報を漏洩でもさせようもんなら会社の信用は失墜、一大事です!
ハッキングなんてのも油断できません。
そう、そんなに大事なものなら、一切開示しなければいいです!
社名も名前も住所も電話番号も!
ボク「では、商品をお届けするので住所をお願いします。」
お客「イヤです。個人情報なので。」
はい、業務終了♪
さて!
本日はアメリカ全土をハッキングしてしまう、ヤバいサイバー・テロ集団に、あの世界一運の悪い男が立ち向かう、おすすめアクション映画のご紹介です!
『ダイ・ハード4.0』
【基本情報】
■メディア:映画(洋画)
■ジャンル:サイバーテロ・アクション
■放映時間:2時間9分
■発表年度:2007年
■製作の国:アメリカ合衆国
■映像監督:レン・ワイズマン
■脚本作家:
マーク・ボンバック
デヴィッド・マルコーニ
■興行収入:約561億円
ジョン・マクレーン役
演:ブルース・ウィリス
(当時:52歳)
マシュー・ファレル役
演:ジャスティン・ロング
(当時:29歳)
ルーシー・ジェネロ役
演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
(当時:23歳)
ミゲル・ボウマン役
演:クリフ・カーティス
(当時:39歳)
テイラー役
演:クリスティーナ・チャン
(当時:36歳)
モリーナ役
演:ジェリコ・イヴァネク
(当時:50歳)
ジョンソン役
演:ヤンシー・アリアス
(当時:36歳)
トーマス・ガブリエル役
演:ティモシー・オリファント
(当時:39歳)
トレイ役
演:ジョナサン・サドウスキー
(当時:28歳)
エマーソン役
演:エドアルド・コスタ
(当時:40歳)
キャスパー役
演:アンドリュー・フリードマン
(当時:31歳)
【ざっくりあらすじ】
アメリカの都市部でサーバーテロが発生。
インフラを支配された国民や警察は混乱状態となる。
たまたま事件に巻き込まれた主人公の刑事は、
コンピューターヲタクの青年と共に犯人に立ち向かう。
【ちょっと感想】
ベテラン刑事として、進化した活躍を魅せてくれました!
年配であり、父親でありと、マクレーンの歴史を感じます。
昔ながらのアナログ刑事が怒りのゲンコツを振り上げる、
いいですねぇ~、好きな展開です。
頑張れ、スキンヘッドの鳩時計!
前作の興行収入を超えたシリーズファン必見の名作、是非ご覧ください!
追伸:
「社畜のご褒美って知ってるか? 無いぞ。働くだけ。”よく働いたね”とか何とか褒められるくらい。そんで失恋。元カノは俺のLIENを見ない。口を利ける友達もいない。いつも一人で飯を食う。そんな男に誰がなりたい?」
「…じゃあ、何でやってるの?」
「ベーシックインカムと、AI時代が到来するまでの辛抱だな。」
【映画】『ダイ・ハード4.0』が面白い理由
(ストーリー論的に考察・評価・レビュー)
今回は、世界的大ヒット・アクションシリーズの第4弾『ダイ・ハード4.0』のご紹介です。
お馴染み、ジョン・マクレーン刑事(演:ブルース・ウィリス)が不運にもテロ事件にに巻き込まれますが、今回はシリーズ初のサイバー・テロです。
「鳩時計」と称されたアナログ刑事が、昔堅気のはみだし捜査で大奮闘するストーリー展開でした。
しかし、シリーズを通して、マクレーン刑事には不動の人気と経験があり、視聴者から絶大な支持を受けています。
「計画的組織犯罪で超最先端ハイテク・テロが相手だけど、なーんかマクレーンなら何とかしてくれるんじゃないか?」という、不思議な安心感を醸し出しながら、緊張感と安心が混ざり合った、なんとも言えない空気感でした。
そして、今回の相棒はマシュー・ファレル(演:ジャスティン・ロング)であり、前作と同様、「バディ・ムービー」としての構成でした。
マクレーン刑事がテクノロジーに挑むギャップ、バディとの世代ギャップなどが組み込まれています。
そして、マクレーン刑事の弱点を補う役目を担いながらも、非戦闘要員である彼は、弱点としても機能し、また、ドンパチの場面では、喚き散らすことで、より緊迫感の演出にも一助しております。
以前、「苦手をぶつけることで、そのキャラクターの人間味を引き出す」という理論を考察しましたが、本作では少し異なり、「より、マクレーン刑事のキャラクター性が際立つ」という方向にシフトされています。
シリーズとしての歴史を大きく利用しながらも、アメリカン・アクションムービーとして、とても楽しめる作品っでした。
さて、本項では、改めて「アクション映画」という部分にフォーカスし、本作で目覚ましかった「バラエティ・アクション」という内容を考察、解説させていただきたいと思います。
そもそも、アクション映画とは、「派手な動きのパフォーマンスを重視した映画」です。
よく、肉体派の主人公が武器を片手にドンパチ劇を繰り広げられるのが一般的な構成です。
しかし、いくら派手とはいえ、ただ、撃ち合ったり、有利不利や一進一退が繰り広げられるだけでは、飽きてしまいます。
そこで、そのやり合いの中にも、変化やバラエティを盛り込むことで、エンターテインメント性が向上します。
本作では、その辺りの演出がとても顕著でした。
例えば、
●消火器を撃ち爆発させる。
●車でヘリを墜落させる。
●飛んでくる車を車で防ぐ。
●噴水でヘリを攻撃する。
●研究所に車で突っ込んでくる。
などなど。
普通では考えられないような派手、かつ、目を引くパフォーマンスで、アクション劇の中にも緩急をつけていました。
言えば、「ユーモア・アクション」といったところです。
ユーモアやコメディ、遊び心やお笑いは、基本的にどの作品群でも重要な要素で、本作では特に、主人公マクレーン刑事のキャラクターとマッチしていました。
理不尽な運命を愚痴りながらも任務にあたる人間らしさは健在、「弾切れだったんだ」というセリフをはじめ、敵を地下に叩き落した時の雄たけびなど、「緩み」の要素が満載です。
刑事でありながら市民の電話を奪う、車を盗むなど、そういう、常識外れのはみだしキャラクターだからこそ、そういった「バラエティ・アクション」を生み出しやすく、また、説得力があったとも言えます。
敵のサイバー・テロ組織も、驕りからくる愉快犯の一面があったことから、歴代アメリカ大統領の映像を使った声明文の演出も、本作のバランスにおいて一助を担っていたと言えます。
以上、『ダイ・ハード4.0』という作品に秘められたの面白さの正体についての解説と考察でした。
ご高覧くださり、ありがとうございました!
(また読んでね^^♪)
アクション劇の中にも変化と緩急とバラエティを盛り込める!
この記事を書いた人
~物語論研究20年~
~処女作が大手小説新人賞一次に通過~
~ポートフォリオ作品が新人賞最終選考~
~高い実績を持つ業界専門家から指導経験有~
~文章/文書に関し多くの資格を保有~
~大手外資系企業勤務(一流社畜)~
コメント